私の所属するボート部では普段は地元の八百屋に食材を届けてもらっています。しかし、大会前は地元を離れるため、自らスーパーに買い出しに行きます。
約50人分の3食分の食材を購入するため、膨大な量になります。人参と玉ねぎを合わせて12kg、バナナを60本、卵を7パックなど。これらはほんの一部ですが、量の多さがうかがえます。最終的に大きなカート3台分に山のように積み上げてレジに向かいます。
「食品をネットで買うことができたら」と思ったことは少なくありません。
2日付日本経済新聞朝刊では生鮮品などの食品がインターネット通販に広がりを見せていることが紹介されています。
さっそく、4月から開始した「アマゾンフレッシュ」のサイトを見てみました。
サイトには野菜や果物だけでなく、肉や魚、そして「ミールキット」というカット済みの食材と調味料、レシピが入っている簡単に料理ができるセットの案内もあります。生鮮食品は一通りのものがそろっていて、スーパーのようです。
レビューには高評価が並んでいます。そのほとんどが鮮度の良さを褒めています。
買い物をする時間が少ない人やかさばる荷物を持って移動することが難しい人にとってはこのサービスは非常に便利です。
食品は品目ごとに異なる温度帯での管理が必要であり、管理や物流コストがかさみます。そのため、小売り各社が行う同様の事業は大半が赤字とされています。
しかし、購入頻度が高く、リピート消費が見込めるためアマゾンは生鮮食品の取り扱い品目を増加させています。現在は首都圏の1都2県のみのサービスですが、今後関西圏への進出も見込まれます。
スーパーのように自ら手に取って状態を確認できないため、不安は残ります。またこれまでのネット上での買い物に加えて生鮮品の需要もさらに高まっていくとしたら、配送業の人手不足の問題が深刻化するのではないでしょうか。
今後の動向から目が離せません。
参考記事:
2日付 日本経済新聞朝刊(大阪13版)13面(企業2)「ネット通販 生鮮の陣」