都心にいながら遠く離れた小笠原諸島に上陸ができる。あり得ない事が実現しようとしています。
と言っても、それはVR(仮想現実)の中でのお話。本日付の日本経済新聞朝刊にVR旅行の話題が掲載されていました。専用のゴーグルをつければ、どこにいても臨場感あふれたリゾート体験ができます。旅行大手のJTBは2019年度にも商品化しようと考えているそうです。仮想とはいえ、VRは夢を現実にする素敵なシステムです。
ところで、私は8月下旬から韓国に留学しています。先日、韓国ではやりの「VRゲーム場」を訪れました。その名の通りVRゲームを楽しむ娯楽施設で、ソウルの繁華街にはいくつもあります。日本ではまだ馴染みが薄いですが、こちらではすでに大衆文化の一部になりつつあるようです。
私が友人と訪れたVRゲーム場は、ソウル屈指の繁華街・新村にありました。雑居ビルの2フロアを貸し切って営業しており、店内には多くのカップルがゲームを楽しんでいました。入場料金は15000㌆~25000㌆程度。日本円で言うと1500円から2500円といったところ。場内には複数のゲーム機があり、料金は利用回数によって変わります。私は5回分遊べる20000㌆のチケットを買いました。
▲VRゲームをプレイ中の筆者(写真奥)。この時、筆者は仮想現実で近未来の街を飛行していた。
早速ゴーグルをつけてみると、目の前が一変。360度、仮想世界が広がっています。現実と見紛う、予想以上にリアルな光景に驚きました。試しにホラーゲームをプレイしてみましたが、目の前に迫ってくるゾンビがとても臨場感に溢れていたため、思わずしゃがみ込んで「助けて」と叫んでしまいました。一般的なゲームよりも鬼気迫るものがあります。プレイ後は身体中汗びっしょり。
▲VRゲームをプレイ中の筆者。筆者の友人撮影。
しかし、楽しさの一方で負の側面も。遊び終わった後、しばらくめまいと頭痛が続きました。これはVR酔いと呼ばれるもので、目の前の光景と身体の動きにズレが生じることで起きるそうです。一緒に遊んでいた友人もひどく酔ったようで、座り込んでいました。
娯楽の新たな可能性を感じる一方で、健康に影響はないか。初めてのVR体験で疑問が生まれました。安全を確保しつつ、仮想現実が現実世界にダメージを及ぼさないでほしい。そう強く思います。
参考記事:
10日付日本経済新聞朝刊(東京14版)2面「ここまで来たVR2 離島も宇宙も瞬間移動」