間違った敬語、使っていませんか?

大学に入って、生活が大きく変わりました。その一つが「目上の方と接する機会が増えた」ことです。アルバイト先、サークル、そして教室や研究室の先生など、挙げればきりがないほど、多くの方と関わってきました。

目上の方との間では、言葉遣いに気をつけますよね。そうです、「敬語」という厄介な表現を用いることで、会話は成立します。では、皆さんは正しい敬語表現を使用していますか。私の実体験を踏まえて、いくつか例を挙げますので、どこが表現として間違っているのか考えてみましょう。

 

「こちらが、〇〇〇になります。」

 

私が一番注意された表現です。指摘を受けたとき、どこが間違っているのか、あまりピンときませんでした。この文の間違いは「~になります」という言葉の使い方で、本来は状態が変化するときに使用します。なので、事実を表すときには、「~でございます」や「~です」が正しいのです。

次は、クイズ形式にします。選択肢は四つで、一つだけ正しい敬語表現が含まれているので、見つけてください。

 

1.「(役職)をさせていただいております、(名前)と申します。」

2.「こちらの書類ですが、これで結構でしょうか。」

3.「こちらの二つの商品ですが、どちらになさいますか。」

4.「大変参考になりました。」

 

一体どれが正しいのでしょうか。正解は3番です。他の選択肢のどこが間違っているのかは、今回参考にしたサイトがありますので、そちらで確認してください。今回取り上げた表現以外にも、誤った使い方が紹介されているので、ぜひご覧下さい。(正しい敬語表現

敬語は、社会で人と接するときの基本マナーだと思います。私はまだ、完璧に使いこなせるような人間にはなっていませんが、最近アルバイト先の方とのやり取りで、とても気になる言葉があります。それは、「了解です」という表現です。一見とても正しい感じはするのですが、「かしこまりました」「承知しました」の方が良い表現だと、両親から教わった記憶があります。

この「了解です」という言葉ですが、皆さんの周りにも使っている方がいるのではないでしょうか。特に、若い世代(10代~20代)です。SNSを利用するとき、「相手の言っていることを理解した」という意味で、「了解!」もしくは「りょ!」のように使うことが少なくありません。なので、実際に目上の方にも無意識のうちに使ってしまうと言うのが、一般的だと思います。

日頃から、敬語表現について気をつけていれば、このような誤った使い方は完全になくなる。そこまで断言はできませんが、少しずつ0に近づいていくと思います。相手が受ける印象を左右するのは、多くの場合、身だしなみなど外見でしょう。しかし、言葉遣いで評価が変わるかもしれません。なので、敬語について、今のうちに勉強しようと考えています。

 

参考記事:

24日付 朝日新聞朝刊 14版11面「気になる敬語の多用」