5月5日はこどもの日でした。日本では、民法において二十歳未満の男女を未成年と定めています。
近々、成人年齢が引き下げられるかもしれません。今年3月、政府の「18歳成人」の民法改正案が閣議決定されました。
ということで、今回は「18歳成人」をテーマに議論します。
参加したのは、成人している学生スタッフ5人です。
相澤一朗(21)、猪股修平(20)、齊藤奏子(21)、田端萌夏(20)、吉田竜作(21)
――民法改正によって何が変わるのか。
契約できる年齢が18歳になります。
例えば、クレジットカードを作ったり、ローンを組めたりできるようになるのです。
――成人年齢の引き下げに伴い法改正される例です。
・10年有効の旅券(パスポート)の発行
・結婚年齢は男女ともに18歳(女性は従来の16歳から引き上げられる)
・性別変更の申し立て(性同一性障害の人が家庭裁判所に性別変更の審判を請求できる)
・公認会計士、行政書士、司法書士などの資格取得
・国籍選択(18歳未満は20歳になるまでに、18歳以上は2年以内に国籍を選択する)
――他方で、変わらないこともあります。現行と同様に20歳以上でないとできないことの例です。
・喫煙
・飲酒
・馬券(競馬)、車券(競輪)、舟券(競艇)の購入
――改正によるメリットはなんだと思いますか。
猪股:手続きの簡素化ですね。大学に入学してすぐパスポートを作ったのですが、わざわざ申請のための戸籍謄本を実家のある仙台まで取りに行かねばならず、苦労した経験があります。
吉田:未成年だと、クレジットカードを作るときも保護者の同意を得なければいけないので面倒くさいです。
猪股:遠方に住んでいる人にとってはかなり大きな負担になりますね。
齊藤:成人することで意識が変わり、責任感が芽生えるという意見もありますね。
猪股:成人年齢引き下げで、若い人の成人に対する意識は高められるものですかね。
吉田:「今日からこんなことが変わります」ってお知らせが来るわけでもないですしね。成人の自覚ってなんだろう。