ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)の人気アトラクション、「ザ・フライング・ダイナソー」が緊急停止した記事が各紙に掲載されていました。
私は絶叫系コースターが大好きで、昨夏にもUSJを訪れました。もちろん、今回のアトラクションにも乗ってきました。絶叫系には目がない私にとってはとても楽しいもので、下を向いて上昇していく時もあまり恐怖感はなく、まるで空を飛んでいるかのような爽快感を味わうことが出来ました。「もう一回乗りたい!」と友人に話したところ、彼女は「もう、乗りたくない。気持ち悪い。」と言っていました。上昇していくときの宙吊りにされる感覚が気持ち悪かったそうです。
昨日、このジェットコースターが停止したことで、乗客は約2時間も宙吊りのまま待機させられたそうです。1回乗車しただけで、体調不良を訴える人もいるため、長時間宙吊りのままというのは、相当の恐怖を感じたのではないでしょうか。
USJではアトラクションの不備が相次いでいます。今年2月にも後ろ向きのジェットコースターの安全装置が作動し、停止するという事故が発生しました。コースター系以外でも、昨年10月、ボートのエンジンから黒煙が発生するトラブルが起きました。いずれもけが人は出ていません。ですが、その可能性がなかったとは言い切れません。何かあってからでは遅いのです。
2016年度の入場者数で、USJは東京ディズニーシーを抜き、日本で最も人気があるテーマパークの一つになりました。ですが、トラブルがテレビや新聞で取り上げられる回数は、東京ディズニーリゾートに比べて多いように感じます。加えて、1日でUSJを満喫しようとするには、入場券だけではなく待ち時間短縮のためのエクスプレスパス等を購入が必要です。観光客が入場券のみでパークを満喫するのは限界があるのではないかと感じています。
エクスプレスパスを買ったのに宙吊り状態のまま2時間放置されたらもう2度とUSJに行きたいとは思わないでしょう。払うお金に見合ったサービスなのか、事故の多さからみれば疑問です。日本を代表するテーマパークとしての自覚と管理体制の確立が求められています。
参考記事:
2日付 朝日新聞朝刊 13版 27面 「コースター停止 2時間かけ救出
日本経済新聞朝刊 14版 29面 「USJコースター停止」
読売新聞朝刊 13版 29面 「64人宙づり2時間」