「とにかく話そう!」英語教育これでいいの?

TOEFLの2013年の日本の平均点は、70点だそうです。120点満点ですので、正答率は約6割といったところでしょうか。この点数は、アジア31か国・地域のうち、26位となります。トップはシンガポールの98点、2位のインドは91点と続きます。

このような現状を打破しようと、小中高を通じてより実践的な取り組みが始まるようです。現在、小学校5年生から行われている「外国語活動」を3年生からに引き下げ、5年生からは英語を科目とするようです。中学校では、文法などよりも、互いの考えを英語で言い合うことを重視します。高校では昨年度から行われている英語での授業を継続しつつ、発表や討論を充実させていく計画のようです。

私たちの世代が受けた英語の教育は、文法と読む力を重視したカリキュラムだといわれてきました。話す訓練、聞く訓練をあまりやってこなかったので、時には「使えない英語」と揶揄されることもあります。

とはいえ、私は、基礎をおろそかにしてアウトプットを重視しても、本当の英語力はつかないのではないかと考えています。どのような言葉でもそうでしょうが、乱れた文法だと「教養のない人だな」と思われるでしょう。単語に関しても同じことが言えると思います。

また、アウトプットをするためには、まず、学校の教室の雰囲気を変えなくてはなりません。私が中学・高校生の頃は「流暢な発音をすると笑われる」「授業中に手を挙げるのは恥ずかしい」といった風潮がありました。それを改善しないことには、討論なんてできないでしょう。

そもそも、英語よりも、特に小学生の頃は、興味・関心を広げてあげることの方が重要なのではないかと思います。英語に限らず、科学、文学、芸術、スポーツなど、子供たちが好きなことを、サポートすることがより大切なように思います。

皆さんは、学校教育、特に英語教育に関してどういった考えをお持ちでしょうか。私の意見への賛同・反論でも構いません。様々な意見をお待ちしています。

参考記事:読売新聞朝刊(13版)16面「アジアトップ級の英語力を」