立憲民主党に少し感動した私

2日の読売新聞朝刊では、選挙用ポスターやチラシに使用する小池代表とのツーショット写真を撮影する際に3万円を「徴収」したことを報じています。資金調達のためとはいえ、異例の出来事です。

日本共産党の志位委員長からは「自民の補完勢力」と揶揄されるほど、これまで民進党が掲げてきた政策・理念とは異なります。前原氏は「名を捨てて実を取る」と述べていますが、それは「選挙に勝つ」、「安倍政権を倒す」といった野望のことでしょうか。

一方、枝野氏が今夕立ち上げを表明した立憲民主党。そのきっかけについて

ここ数日の、民進党を巡る様々なプロセスは私にとっても非常に残念なことでした。国民の皆さんにも大変申し訳ない思いがありました。そうしたことが今回の新党旗揚げに繋がっています。

と述べています。

前回の衆議院選挙で枝野氏は自身の小選挙区で、自公推薦・自民党の牧原氏とわずか4万票差での当選と、決して安泰ではありません。今回も、新党結成の会見中「厳しい」「ピンチ」といった言葉が出てきました。そのような情勢の中で、行動を起こした枝野氏は政治家としての矜持を貫いたといえるのではないでしょうか。

最後に、今回の総選挙を考えるうえで、反戦を訴え続けたジャーナリストむのたけじ氏の言葉をまとめた本「日本で100年、生きてきて」の中から、ある言葉を紹介します。

与野党を問わず、国民の希望のためとか人間尊重のためだといいながら、口先だけだ。当選することばかりに気を配って、絶えず国民のご機嫌を取るように動いている。選挙で票を得るための聞こえのいい言葉だけ並べている。八方美人どころか百方美人だらけに見えるな。

参考記事:
2日付 朝日新聞夕刊(東京4版)1面(総合)「枝野氏、新党結成へ」
同日付 日本経済新聞夕刊(東京4版)1面(総合)「民進分裂、左派が新党」
同日付 読売新聞夕刊(東京4版)1面(総合)「枝野氏ら 今夕にも浸透」
同日付 読売新聞朝刊(東京14版)3面(総合)「小池氏とツーショット 現金で3万円」