小池さんに期待してしまうのは、私だけ?

段取りがいい人を見ると、「この人は仕事できるのだろう」と一目おいてしまいがちです。食事や飲み会をするとき、知らぬ間にお店を探して「もう予約取ってあるから」なんて言われたら。場所や開始時刻などいろいろなことを考慮しないといけません。参加者の好みまで気を付けていたら、まさに仕事人です。

その段取りの良さは小池百合子都知事にもあるようです。

 今日の朝刊によれば、「希望の党」の名称について半年以上前に商標登録の出願をしていたというのです。出願は2月20日付で、「都民ファーストの会」と同じ日に出願されており、9月1日付で登録を終えています。小池都知事は、「『誰かに取られるよりは』と先に登録した」と説明しています。さらに「いろいろ想定する。何も想定しないのは、政治家としてあり得ない」と記者団に話したそうです。

 期待してしまうのは、こういった理由だけではありません。2003年の自民党時代、環境相として「クールビズ」を打ち出したことに始まり、昨年には女性初の東京都知事に就任したことや都議選で小池都知事率いる「都民ファーストの会」が圧勝し、結果を出したのも理由の一つです。また、会見などで、時折出てくる「アウフヘーベン」などの横文字も、なんだか、それらしく見えてしまいます。

 「小池さんなら、今までとは違う、なにかやってくれるのではないか」と思ってしまうのです。

 しかし、本当に大切なのは、政策の骨格となるマニュフェストです。期待感を抱きながらも、小池都知事のパフォーマンスに踊らされず、慎重に見つめていきたいと思います。

参考記事

27日付 朝日新聞 13版37面(社会)「新党も市場も小池氏『アウフヘーベン』・・・何?」

同日付 読売新聞 13版30面(社会)「『希望の党』2月に商標登録」