大学生の夏休みは長いもので、筆者が通う大学はようやく明日から授業です。そんな夏休みに埼玉を訪れた人はどれほどいるでしょうか。生まれも育ちも埼玉の筆者。正直、有名な観光スポットも魅力的なお土産もないと思っていました。
そんな我が県に昨日、天皇・皇后両陛下が私的旅行で訪れました。見学したのは日高市にある高麗神社や見頃を迎えているヒガンバナの群生地「巾着田曼珠沙華公園」などです。各紙には、見学される陛下のご様子は掲載されていますが、ヒガンバナの写真はありません。陛下が足を運ばれるほど魅力的なスポットを筆者も一目見てみたいと、早速行ってみました。
巾着田曼珠沙華公園は、埼玉県の南西部に位置する日高市にあります。約22ヘクタールの面積に約500万本のヒガンバナ(別名、曼珠沙華)が咲いています。若い人から年配の方、子ども連れの家族まで幅広い年代の人が訪れていました。カメラを構える人もたくさんいました。きっと、インスタ映えもするでしょう。
巾着田曼珠沙華公園
4年前から毎年来ているという東京都小平市の70代のご夫婦は「全体を見渡すのもきれいだけど、一つひとつの花を見るもの好き。大きく花開いている姿が素晴らしい」と曼珠沙華の魅力を語りました。
一輪の曼珠沙華を楽しむ
道行く来場者は、「ヤバい」や「天皇陛下が来るだけのことはある」と満足している様子でした。
白い曼珠沙華も
気になるのは、なぜ埼玉を選ばれたのかということです。宮内庁によると、訪問先は都道府県の推薦をもとに関係部門で決定するそうです。両陛下の希望が踏まえられているのかと聞いてみると、詳細については分からないと返答でした。もし、希望されたのであれば、その理由、そして、今回の私的旅行の感想を両陛下にはお聞きしたいものです。
自宅から1時間もかからない場所にあった魅力的なスポット。夏休み最終日に行けたことはいい思い出です。みなさんの街には、どんな魅力がありますか。まだ知らない魅力があるかもしれません。
参考記事
21日付 読売新聞 13版 31面(社会面)「両陛下『巾着田』を見学」
同日付 日本経済新聞 13版 38面(社会面)「埼玉・日高を両陛下が訪問」
同日付 朝日新聞 13版 37面(社会面)「両陛下、私的旅行で埼玉へ」