28日、第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表選手全28人が決まりました。野球に疎い筆者は、前回の大会に出場しなかったイチロー選手が今大会も出ないのかと残念に思いました。イチロー選手は1973年生まれの現在43歳。選手名簿を見ると、選手団よりもコーチングスタッフの年齢に近いです。
今回の28人の中で最年少は楽天の松井裕樹選手です。1995年生まれの21歳。筆者と同い年です。今、同年代の活躍に注目が集まっています。
今日の朝刊にも、分野こそ異なりますが2人の選手の活躍が掲載されています。
1人は競泳の渡辺一平選手、19歳です。昨日行われた競泳の東京都選手権、200m平泳ぎで世界新記録を打ち出しました。会場には同種目でオリンピック2大会連続2冠を達成した北島康介さん(34)もおり、「興奮したし、うれしい気持ち」と渡辺選手の活躍を喜びました。2人目はスキージャンプの高梨沙羅選手、20歳です。昨日ルーマニアで行われたワールドカップで優勝し、通算50勝を達成しました。
そして、そのまた下の世代が活躍していることにも驚きます。
今月22日には卓球の全日本選手権が行われ、16歳の平野美宇選手が優勝しました。これまでの最年少記録は17歳1か月でした。決勝では今大会4連覇を目指した石川佳純選手(23歳)を破るという快挙を成し遂げました。また、2020年の東京オリンピックの追加種目になったスポーツクライミングのジャパンカップが昨日行われ、14歳の伊藤ふたば選手が優勝し、こちらもこれまでの最年少記録16歳3か月を塗り替えました。
伊藤ふたば選手の憧れはジャパンカップ10度優勝のクライミング界の女王、野口啓代選手(27歳)で、野口選手の動画を見たり、一緒に練習したりしてきたようです。また、競泳の渡辺選手の憧れは北島康介さん。メールアドレスに北島さんのイニシャルを入れるほどだそうです。
やはり、日本そして世界で活躍する選手は憧れや目標の人がいて、その人に追いつこうとする努力が結果に結びつくのだと感じました。
筆者が詳しい空手の世界でも同年代が活躍しています。昨年の実業団の全日本選手権大会では、初出場した21歳の選手が優勝をしました。彼に話を聞くと、「先輩方と一緒に稽古できたことで強くなれた」と言っていました。
世代交代が進み、これまで活躍していた選手が一線を退いてしまうことは残念です。しかし、いま輝きを放つ選手を陰で支えているのは、一時代を切り開いた選手であることを痛感しました。
私の憧れは誰なのだろうと考えてしまいます。その答えが出たとき、私にも活躍の道が開けるのかもしれません。
参考記事
朝日新聞 1月30日付 13版 17面 「快挙2分6秒67」
1月23日付 14版 14面 「平野16歳、最年少V」
日本経済新聞 1月30日付 13版 33面 「19歳渡辺 世界新」
読売新聞 1月30日付 13版 18面 「高梨50勝」
19面 「14歳 伊藤 初優勝」
他、各紙関連面