Apple pen… pineapple pen…Pen-Pineapple-Apple-Pen!
今年9月に登場し、またたくまに流行したピコ太郎さんの「PPAP」。新語・流行語大賞にもノミネートされました。歌詞はappleやpenなど簡単な単語で分かりやすく、リズミカルで面白い歌です。なんだか、小学校の英語の授業を思い出しました。
私の小学校では4年生から英語の授業がありました。先生がりんごの絵を見せながら「This is…」と言うのに続けて「アップル」と答えるなど、会話や歌、カルタなどで楽しみながら英語に親しむ授業でした。実のことをいうと、私はこの会話をちっとも理解していませんでした。先生の「This is」の発音がよく、何を言っているのかさっぱり分からず、相手の表情を見て、きっとこのタイミングなのだろうと「アップル」と答えていました。英語の授業ってこんな感じなのかと思っていたところ、中学校に入ると、単語の数は増え、文法という概念が登場し、レベルの差に困惑してしまいました。中学校の先生は「小学校でもっと基礎を教えないから、中学に入ってつまずく子がいるんだ」と嘆いていました。
今回の中央教育審議会が文部科学省に提出した、2020年度以降の次期学習指導要領に向けた答申では、これまで5、6年生が受けていた「外国語活動」を3、4年生の科目にかえ、5、6年生は単語や文法を学ぶ正式な教科になるようです。徐々に英語の授業に慣れていくことは良いことではないかと感じました。
また、自ら深く学ぶために、問題解決や対話を通じて学習するアクティブラーニングやプログラミング教育なども加わり、これまで限界とされてきた週28コマ(年間980コマ)を超えるようです。完全ゆとり世代の筆者としては、これからの小学生は学ぶ科目もコマも増えて、大変だと感じます。指導要領の安定しないことは、先生にとっても大変でしょう。
ただ、その教育内容の変化は仕方ないと思うのです。グローバル化によって外国人と関わることが増えたり、あらゆるものがIT化していたりと目まぐるしく変化する社会です。落伍しないように、豊かに生きるためには、教育は不可欠です。
中央教育審議会や文部科学省、教師は子供たちが変化する社会、変化する教育についていけるように、なあなあではなく、しっかりとした議論をこれからもしていってほしいと思います。
これらの教育を乗り越えた子供たちは将来、「神ってる」社会人になるのではないかと楽しみです。筆者も負けてはいられません。