佐世保市の少女についての報道が止みません。先月27日に発覚したこの事件。少女が、同級生の少女を殺害するというあまりにショッキングなニュース。遺体の頭部と左手首が切断されていたという猟奇的な行為に、驚いた方も多かったのではないでしょうか。
“少女は幼い頃から成績が良く、スポーツにも熱心だった”が、“小学生時代には、給食に洗剤などを混入するトラブルを起こした”り、母親が病気で亡くなった数カ月後に再婚した父親に対し“金属バットで暴力を振るった”り、“小動物を解剖する”といった問題行動が見て取られたといわれています。(=読売新聞)
佐世保市は、10年前に起きた小6同級生殺害事件以降、いのちの大切さ、尊さを教えるため、強化月間を設け、学校ごとに校長がいのちについての講話をしたり、道徳授業の実施及び授業開放などを行ったりしていました。6月には事件現場となった大久保小学校で「いのちを見つめる集会」が行われたばかりです。この事件を皮切りに、佐世保市だけでなく全国的にもいのちについての教育が再度見直されるようになりました。
「人を殺してみたかった」「解剖してみたいと思った」と少女は語っています。こういった事件が報道される際、たびたび聞かれる言葉です。そんな彼ら彼女らに、あなたは命の尊さや大切さを説くことは出来ますか?佐世保市が行ってきた、いのちについての教育には何が足りなかったのでしょうか?どうすれば、事件を起こす彼ら彼女らの心に届くのでしょうか?命の大切さを理解し、尊ぶ気持ちを備えないまま成長してしまう子が少なからずいる現状で、学校教育や周囲の大人はどう関わっていけばいいのでしょう。みなさんのコメントをお待ちしています。
3日付け読売新聞(東京・14版)(3面・総合面・社説)『なぜ少女は凶行に走ったのか 佐世保市高1殺害』