おっかけとの向き合い方

筆者の8月15日のロケーション履歴筆者の8月15日のロケーション履歴

今日の朝日新聞に面白い記事が載っていました。

まずアンドロイドスマートフォンを使っている方に。グーグルマップアプリを起動し、左上の三重線で表示されたメニューを開いて、タイムラインという項目をタップしてほしい。ぎょっとしないだろうか。”

筆者も言われるがままスマホを操作しました。画面には投稿の冒頭にある写真のような情報が映し出されています。ロケーション履歴というサービスです。

今年の8月15日に訪れた広島での1日も克明に記録されています。広島までどんな交通手段で行き、いつ平和記念公園に着いて、どのくらい滞在したかなどの情報が地図やその時に撮影した写真と一緒に見られます。まるでアルバムのようです。ほかの日を見ると、いつ美容院に行ったのかという情報まで残っています。自分でも忘れていたことを思い出させてくれます。

これらはすべてスマホのGPSによって記録されているものです。さきほどの記事には位置情報サービスなどが知らないうちに収集されていることへの不気味さに触れています。技術進歩とどう向き合うかを考えていかなければならないと言っています。私も同感です。便利だからといってなんでも「同意する」をタッチしてはいけないのだと思い知らされました。

ただ、今回の投稿ではその便利で不気味な技術やサービスをいかに活用するかについて考えていきます。例えば、「1日の終わりにその日を振り返ろうとしたとき、まったく思い出せない」。そんな時にこれを見れば、思い出せたり、手がかりを見つけられたりするでしょう。また、自分のアカウントでログインしたパソコンからは、移動の様子がほぼリアルタイムで確認できます。子どもに持たせれば防犯にもなることでしょう。

参考記事を読んだときに早速、利用を停止しようと思いました。しかし、 使い方次第で、善にも悪にもなるのです。GPSを起動した時に現れる自分だけの「おっかけ」をむげにはできません。これからも適度な距離を保ちつつ、向き合っていきたいです。

参考記事
10月25日付 朝日新聞 13版 15面 『スマホの位置情報サービス 行動筒抜けの不気味さ』