先日、冷蔵庫が壊れてしまいしました。冷凍室が全く冷えないのです。楽しみにしていた食後のアイスは解けてしまっていました。冷蔵庫を買い替えようと早速、インターネットで調べると、その価格に驚きました。同じサイズのもので10万円を超えてしまうのです。もっと驚くのは我が家の冷蔵庫が製造されたのは99年であり、耐久年数は10年だったということです。働かせすぎていると感じながらも、冷蔵室や製氷機などはまだ使えるので、買い替えはいまだに検討中といった状態です。そんな無謀な使用ができるのも、壊れた時の影響がさほど大きくないからです。
今月12日、埼玉県新座市にある東京電力で起きた火災により、東京都内の約58万軒が停電しました。出火元とみられる送電線のケーブルが東電管内に約1400kmもあることが読売新聞の取材で分かりました。原因になったのはOFケーブルと呼ばれるもので、その耐用年数は20~30年とされています。しかし、管内にある約1400kmのうち、およそ1000kmは設置から35年以上が経過していました。
このケーブルは劣化などで漏電して火花が生じ、紙に引火するおそれがあるようです。東電は13日の会見で、漏油や異常音などを年1回、目視で確認してきたと説明しました。火災があった場所も今年6月に確認をしたということです。
検査がずさんだったのか、それとも4か月の間に急激に劣化が進んだのかは分かりませんが、いずれにせよ取り換えを早急に進めなければいけないのではないでしょうか。いくら点検をしたところで、劣化の速度は止められません。見た目に問題がなく油断したのでしょうか。内部が予想以上に傷んでいることは往々にしてあります。耐用年数は目安であり、それ以上に使うこともできてしまいます。しかし、万が一のことを考えれば無謀な使用です。
モノには限界があり、壊れるものだと身をもって感じたのは私だけでなく東電も同じでしょう。冷蔵庫が壊れただけで不便なのですから、電気が継続的に供給されなくなったら相当な影響があるでしょう。あらためて身の回りにあるものの耐用年数を確認し、安心安全に使えるようにしたいと感じました。
参考記事
読売新聞 18日付 13版 36面 『出火と同型 全国に3200キロ』