辛い生理 我慢せずに専門医へ

友人と旅行に行く日、恋人とデートする日。大切な日に限って、突然生理が来た経験を持つ方も多いのではないでしょうか。

私も高校入試の日に生理が重なり、貼るカイロでお腹を温めながら試験問題に取り組んだことを覚えています。中学生の頃は特に生理痛がひどく、腹痛や頭痛、情緒不安定に悩まされていました。時には友達との予定をキャンセルしたり、保健室に駆け込んだりすることも。高校生になると腹痛は軽減しましたが、今度はPMS(生理前症候群)が酷くなりました。些細なことで泣きたくなったり、イライラしてしまったりと、精神的に不安定な日々を送る中で、感情をコントロールできていない自分に嫌気が刺していました。

今朝の朝日新聞の記事にも書かれているように、かつての私は「生理は我慢するもの」と思い込んでいました。中学や高校の部活では、生理痛を理由に休みたいと男性の先生に伝えても理解されず、結局自分で何とかしなければならないと考えていました。

生理にまつわる悩みは続いていましたが、今年6月、突如PMSが悪化しました。今までよりも泣く回数が増えていたのです。恋人が私の苦しむ様子を見かねて、一緒に産婦人科を受診してくれました。そこで初めて、PMSが治療できる病気だと医師に教えられ、低容量ピルを処方してもらいました。毎日服用し始めると、生理痛やPMSの症状は大幅に軽減し、今では大切な日でも体調や気分を気にせず過ごせるようになりました。

毎日決まった時間に1錠飲むだけで、心身ともに安定し、生理周期も整ってきました。現在は3ヶ月に一度病院で治療を続けています。毎回ピル3ヶ月分と診察料合わせて約7000円かかりますが、アルバイト代で負担できる範囲内なので、恋人と割り勘で支払っています。

生理は決して我慢する必要はありません。無理をして大事な日を迎えるよりも、早めに家族や友人に相談し、専門医の診察を受けることが重要です。私は長い間、我慢し続けてきましたが、もっと早く病院に行っていれば、もっと早く楽になれていたかもしれません。生理痛やPMSは治療可能な症状です。どうか、同じように悩みを抱えている方には、我慢せずに専門の医師に相談してほしいと強く願っています。


参考記事:
6日付 朝日新聞デジタル「受験期の整理、つらさ我慢しないで早めの受診を 症状和らげ、ずらす対策も」