21歳にして、初めて熱中症を経験しました。これは8月下旬に熱中症にかかり、1週間ほど吐き気や食欲不振に苦しみ続けた話です。
事の発端は、エアコンの冷房がついているにも関わらず、部屋が異常に暑くて目覚めた夜のこと。冷房の設定温度は26℃、風量は弱。六畳一間、一人暮らしの部屋には十分な風が来ていると思っていましたが、まさか壊れたのか?心当たりはありました。今年初めて冷房をつけた7月初旬に、エアコンの吹出口から水が漏れ、修理に出そうか悩んだからです。しかし数日後には直ったため「1年ぶりに冷房をつけたことが原因だろう」と軽く考えていました。
あの時修理しなかった自分を責めつつも、一刻も早く部屋を涼しくすべく、急いで設定温度を24℃に下げ、風量も中に変えてみました。やっとこれで寝られると思いきや、部屋の熱気はこもるばかり、頭も痛くなってきました。ですが、朝から晩まで就活で外出していた疲れも相まって、その日は結局寝てしまいました。熱中症になるとも知らずに…
次の日、目が覚めた瞬間から喉がひどく乾燥していました。水を何杯か飲みましたが治らず、昨日から続く頭痛に加え、鏡を覗くと少し顔色も悪くなっていました。早朝から志望企業のインターンシップがあり、どうしても休めない状況だったため、無理を承知で家を出ました。道中、電車で何度か吐き気に襲われましたが何とか堪え、会場まで辿り着きました。インターン中は集中していたこともあり、具合は悪くなりませんでしたが、いつまで体調が保つか気にしていました。
6時間にわたるインターンを乗り越え、帰宅した頃には疲労困憊で、吐き気や頭痛、さらに倦怠感に頭がぼうっとする感覚も強まっていました。危機的状況なのに、相変わらずエアコンは効いていません。やはり修理業者に連絡するしかないのかと思いつつ、今一度リモコンを確認すると、画面右下に小さく「セーブモード」の表示が。これが風量を弱くし、部屋が涼しくならなかった原因でした。原因がわかって一安心。すぐにセーブモードを解除して通常運転に戻すと、熱気がこもった部屋一体に涼しいプールの水が流れ込むように、冷気が広がりました。
ようやくこれで熱帯夜から解放されるかと思いきや、そう簡単に体調は回復しませんでした。無理をして外出を続けたせいで、体は大きな打撃を受けていました。頭痛薬は全く効かず、飲み食いするたびに嘔吐。食べることが好きな私にとって、何を食べても飲んでも吐いてしまう状態は、精神的にも苦痛でした。
翌日、電車で2時間かけて駆けつけてくれた母と一緒に病院に行くと、医師から「ひどい熱中症ですね。すぐに点滴を打ちましょう」と言われ、脱水症状を防ぐ点滴を受けました。このあたりは意識が朦朧としていて、あまり覚えていません。薬も処方されましたが、食後に飲むものが多く、無理やり食事を取りながら薬を飲むという苦しい日々が続くことになりました。好きなものを好きなだけ食べられる、当たり前だと思っていた生活がこんなにも恋しくなるとは思いませんでした。