悩む就職先 後悔ない選択を

2025年度の新卒採用も、もう終盤に差し掛かっています。私自身も先日、進行中だった企業の選考を全て受け終えて、就職活動に終止符を打ちました。正直、思うような結果が出ずに苦しみましたが、一方で得られたものも大きかったように思います。

友人とそのような就職活動を話していたとき、衝撃的な一言を耳にしました。

「2つ内定先があったんだけど、片方の雰囲気が嫌すぎて辞退しちゃった」

人によって就職先を選ぶ基準は異なりますが、雰囲気も選ぶ基準に入れている友人に少し驚きました。その一方で、実際働いてみないと分からないことが多いのに、数少ない情報で就職先を決めなければならない現実に就職活動の難しさを感じます。

2日付の日本経済新聞の朝刊では、イオンモールが「新卒学生が自社の内定を辞退しても3年以内なら最終選考だけで採用を決める制度を始める」と報じられていました。実社会に出た後で、「あのとき、辞退していなければ…」と思うことも少なくないのかもしれません。そんなときに、最終選考だけで採用を決めてくれる会社があれば、働き手にとっても転職に抵抗はなくなるのではないでしょうか。

 とはいえ、このような制度を設けている企業は多くはありません。OB・OG訪問や、内定者の印象など、就職予定先の企業のことを十分に知る努力をした上で、後悔のない選択をしたいものです。

<参考記事>

2日付 日本経済新聞 「イオンモール内定辞退者、3年以内なら即採用」