「今日が最後なんて、しんみりしちゃうね」
哀愁のこもった言葉を呟いたのは、来月から新社会人となるアルバイト先の先輩。別れを惜しみながら卒業を見送ったのは、つい先日のことです。
「3月は別れの季節」といわれるように、この時期は慣れ親しんだ方々の別れの機会が多くあります。大学入学前に新人として入ったアルバイト先も、いつのまにか最高学年という立場に。幾年も重ねた感覚がない一方で、新大学生として入学の準備に勤しむ弟の姿をみると、いつの間にかそんなにも月日が経っていたのかと不思議とじわじわと実感が湧いてきました。
20日学習院大学では卒業式が行われ、参列されていた愛子様(敬宮 愛子内親王)の様子が新聞各紙に掲載されいました。大学生活に関して愛子様は「一日一日は非常に濃く、学びの多い日々であったことを感じます」と振り返られていました。
“「時」の歩みは三重である。未来はためらいつつ近づき、現在は矢のように速く飛び去り、過去は永久に静かに立っている”
ドイツの詩人フリードリヒ・シラーはこのような言葉を残しています。
時間の濃淡を決めるのは自分の行動です。4月から最高学年にあがる筆者も愛子様のように大学生活を振り返ったとき、躊躇せずに「充実した学生生活だった」と即答できるような日々を過ごしていきたいものです。
参考記事:
21日付 日本経済新聞(東京)38面「『充実した4年間』、愛子さま、学習院大を卒業
21日付 読売新聞(東京 14版)34面「愛子さま卒業 学習院大 学生生活『一生の思い出』」
21日付 朝日新聞(東京 13版) 28面「愛子さま 大学卒業 「非常に濃く、学びの多い日々」