4月から新生活。引っ越しを前に、新居に持っていくもの以外はほとんど処分しています。物をできるだけ減らし、必要最低限の物を大切にして暮らす人を「ミニマリスト」というそうです。ミニマリストになりたいと密かに思っています。とっておきのお気に入りだけに囲まれて暮らしたい。そもそも物が少なければ、部屋も汚くなりません。
「いつでも買える」から捨てられる。物をたくさん捨てるのも一種の豊かさです。物々交換だった頃は、物の鮮度や容量の制約から貯蓄をすることも、未来へ投資することもできませんでした。貨幣が生まれて、私たちは時間と空間を超えて買い物ができるようになりました。今は好きなときに物が買えて、こつこつ貯めれば大きな買い物もできます。
17日の朝日新聞では、リユース市場の広がりという消費者の変化を報じています。私自身も、新品へのこだわりは特にありません。大事なのは新品と中古のメリハリ。質が落ちにくいものは中古でよくて、新品で買うのは憧れのもの。古本や古着をメルカリなどで売る友人も多いです。
ミニマリストというライフスタイルも、リユース市場の広がりも、大量消費に疲れた社会の兆しではないでしょうか。物があふれる現代の日本。大量に買い大量に消費するより、今ある物を大切に、長く使うことこそが、本当の豊かさなのかもしれないから。
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本投稿であらたにすスタッフを引退します。お読みいただきありがとうございます。