読者の皆さんは目先に捕らわれて、後悔した経験はございませんか。筆者は先のことをイメージするのが苦手で問題に直面してから対応しがちで後悔することが少なくありません。そのため、未来を見据えることの大切さを強く感じております。これはビジネスにおいても共通しています。
今日の記事によるとセメント各社が資源リサイクル事業の拡大に動き出しているそうです。これは2020年の東京五輪によりセメントの需要が現在安定している一方、中長期的に縮小することを見据えての新たな収入源の育成が目的です。
製造にいては特に先を見据えた判断は重要になります。その原因は需要の変動に対して、生産量のコントロールが容易ではないからです。需要が大きく高まった場合に、生産量が不足してしまえば、利益を得る機会を失うことになるため、工場などを増築することが考えられます。しかし、増築にはお金が掛かる上に、この需要が一時的なものであった場合、後に不要な生産力を抱え込むことになります。よって、設備投資の際は需要の変動を考慮するとともに事業継続の撤退、工場の放棄など需要が縮小した場合の対応も決めなくてはいけません。つまり、将来の予測や様々事態を想定した行動方針を用意することが肝要です。
このことは、私生活においても言えるはずです。計画を立てる時は、どうのようにしたいかだけではなく、どんなことになりそうで、その時どうするのかを考え、最終的な終わり方を大雑把にでも想定しておくべきでしょう。このことを常に意識して、未来を見据えて行動できるように努めて参りたいと思います。読書の皆さんもいかがでしょうか。
参考記事:5月11日付日本経済新聞(東京14版)12面(企業面)「資源リサイクル拡大」