「朝、ポストを開けたら、鬱陶しいDMやチラシの山!」、みなさんも、こんなご経験はありませんか。
今回は、このような日常でよくあることの背景について、一緒に考えてみましょう。
通信教育大手のベネッセHDが保有する個人情報が流出した問題、もちろん、ベネッセが個人情報を流出させてしまったことは、非難されて当然です。
それはさておき、この個人情報はどこに行ったのでしょうか。各紙では、複数の名簿業者を介して、他の通信事業者に売却された報道されています。
今回は商業活動が目的のため、悪用されるリスクは低いと考えられますが、名簿業者という存在、ちょっと気になりませんか。
職種や働き方、暮らしや生き方そのものが多様化する今日、その地域に住む人全員に広告しても利益率は低いでしょう。
ならば世代や子供の年齢などでターゲットを絞り、集中的に広告し、利益率を高めたい、そんな企業の需要から生まれたであろう業種だと考えられます。
業者は様々な手法で情報を集めているでしょう。多くは合法的な手法でしょうが、もしかしたら、今回のような不正なルートが存在し、今回の事件で、それが明るみに出たと考えてもいいかもしれませんね。
この事件を通して、「業者から情報を購入し、それをもとにDMやカタログを発送する。そしてそれを私たちが受け取る。」
そのような構図の裏側を考えてきました。情報の価値が高まる今日、なぜ価値があり、それを扱う業者が存在するのは、
それだけ私たち暮らしが多様になり、個々人の情報を知ることがビジネスの基本という社会になっているから、ではないでしょうか。みなさんのご意見をお聞かせください。
また、SNS等での個人情報に関するトラブルに関するお話でも結構です。
コメントお待ちしております。
(学生編集部:土屋)
参考記事:11日付讀賣新聞(東京14版) 1,10面・朝日新聞(同版) 2面・日本経済新聞(同版)3面