みなさんはいちご農家が、オフシーズンに何をしているのかご存知でしょうか。そもそも、いちごのシーズンはいつなのでしょうか。
そんな、いちごに関する疑問を京都府八幡市の上杉農園代表取締役の上杉篤(うえすぎ・あつし)さん(45)にぶつけてきました。
――まず、いちご狩りのシーズンはいつ頃ですか。
「シーズンは、1月15日から5月末です。本当は12月からいちご狩りが出来ますが、より美味しく食べることの出来る時期が1月中旬からで、6月以降は気温の上昇でベストな状態ではなくなってしまいます。お客さんにも最高のいちごを食べてほしいので、このシーズンで設定しています」
上杉農園のいちご狩りが出来るいちごは、以下の3つです。
・章姫(あきひめ)…酸味が少なく、果実が柔らかい
・紅ほっぺ…上杉農園の1番人気で甘酸っぱい
・よつぼし…甘味が強く、適度な酸味
(上の写真は紅ほっぺ(重さは100g程度))
他にも、販売専用のいちごとして「おいCベリー」「やよいひめ」「スターナイト」があります。
――オフシーズンは何をしていますか。
「9月中旬からいちごの苗を植えて12月頃に収穫をします。また、ジャムや『いちごもなか』などの加工品の販売も12月から7月にしており、農園近くのセブンイレブン3店舗にもアイスクリームを置かせていただいています」
――いちごの目利きポイントは。
「ヘタの近くまで赤いいちごがおすすめです。また、ヘタが冠のように反っているいちごも美味しいです」
――最後に、いちごのおすすめの食べ方を教えてください。
「ヘタの方から食べるのがおすすめです。甘い部分を最後に持ってくると、よりいちごを楽しんで食べることができると思います」
近年、いちごの甘い部分だけ、全体の6-7割しか食べず、残りを捨てる人が多いそうです。甘いところしか食べないために、1人当たりのいちごを食べる個数が増えて農園側が困っています。フードロスを意識する時代です。この課題は早急に改善されるべきだと思います。
これからいちご狩りをする際は、ヘタから食べることを意識してフードロスを減らしていくことが求められます。農家の皆さんのためにも地球のためにも、常識ある行動をしていきましょう!
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