淡い期待と楽観主義

集団的自衛権の行使できる安全保障関連法が29日施行されました。28日夜は、各地で関連法に反対するデモがあり、国会前でも学生団体SEALDsが抗議行動を展開しました。その参加人数は500人ということで、少ないなと思いつつ、今日も抗議行動が行われると知り、私自身も初めて国会前に足を運んでみました。実際に訪れてみると、写真で見るよりも、熱気と一体感が感じられました。様々な世代、関心、表現方法の人々が、それぞれの熱い思いを大声量で主張するという熱気と、同じ「安倍首相」という敵に対抗するという一体感です。参加者も昨日の500人を大きく上回る数がいたと感じられます。

参加者は熱心に声を上げているのに対し、私自身は自分の国の将来であるというのにも関わらず、少し客観的に見ていました。それは、自分がどこかで淡い期待を持っているからだと考えます。もちろん、この法律により、自衛隊の活動も広がり、防衛のあり方も大きく変わるが、同時に、報道されてはいないものの、政府は「絶対に今までの永久平和を守る」という強い信念を持ち、水面下で他国とのあらゆる外交を展開しているのではないか。このような根拠のない期待をしているのだと思います。楽観的すぎるでしょうか。

ただ、やはり、様々な表現方法で、「おかしい」と感じることを主張する姿勢は素晴らしく、有意義であると考えます。昨日と今日行われた学生団体による抗議行動も、国民の反対の声ということで、政府にきちんと伝わっているでしょう。そして、私のような国民の淡い期待を叶えてくれるような政治家、官僚を輩出するような機会と教育も大変必要であると考えます。国民が今年の夏の参院選までにどのような行動をとるのか、そしてそれをきちんと政府が反映してくれるのか、淡い期待を持ちつつ追っていきたいと思います。

 

参考にした記事:

3月39日付 朝日新聞朝刊1面「集団的自衛権容認、専守防衛が変質」