ファストトラック 実際に利用してみた

新型コロナウイルスの流行が完全には終息しない中での海外旅行。手続きの煩雑さから避けている人も多いのではないでしょうか。とくに数カ月前までは、日本への入国に非常に時間がかかるという話をあちこちで耳にしました。しかし、水際対策の緩和や、入国時に必要な手続きの簡素化により、現在ではほとんど待ち時間なく入国することができるようになっています。

一昨日、留学中の韓国から成田空港を経由し、北海道に帰ってきました。その際、空港検疫手続きの一部をアプリやWEBを通して入国前に済ませることができる「ファストトラック」を利用しました。数カ月前に韓国に入国した際は手続きに数時間かかったのですが、今回はファストトラックのおかげでほとんど待ち時間がありませんでした。

ファストトラックを利用し入国するためには、まず出国の6時間前までにアプリ「MySOS」を通して質問票や陰性証明書など必要書類を登録します。それらの書類は検疫手続確認センターで審査され、確認が完了するとアプリの画面が赤色から緑色または青色に変わります。筆者は出発前日の18時ごろに書類を登録したところ、わずか1時間程度で審査が終了したという通知が届きました。

入国時には、審査が終了したアプリの画面を示すだけで手続きが完了します。あらかじめコロナの罹患履歴や入国後の滞在先等の申告も終えているため、検疫官に質問をされることもありません。筆者が搭乗した便は乗客が少なかったためかもしれませんが、着陸してからロビーに出るまでわずか30分程度しかかかりませんでした。

現在海外旅行をするためには出国・帰国前のPCR検査やワクチン接種等が必要で、コロナ前と比べハードルが高いことは事実です。しかし、日本だけでなく海外でも入国手続きの簡素化が進んでおり、空港で数時間待たなければならないようなことは減ってきています。

17日には2020年3月から停止していた新千歳空港の国際線も再開しました。筆者にとって極めて便利になります。未だ感染拡大が続いている状況ですが、徐々に海外との交流が復活していってほしいと思います。

 

参考

18日付 読売新聞朝刊(北海道12版)27面「スムーズ入国 強化」

厚生労働省 ファストトラック ホームページ