「筋肉は裏切らない」 筋トレのすすめ

「筋肉は裏切らない」。

5月16日付読売新聞朝刊の「New門」のコーナーに載っていたこの文字を見て、思わず「それな!」と呟きました。ついに新聞までも筋肉について語ってくれるのかと感慨深い気持ちです。

筋トレというとアスリートやボディビルダーがジムで重いダンベルを持ち上げているというイメージかもしれません。しかし、現在では趣味や生活習慣として取り組む人が増えています。特に若い世代で広がってきており、記事によると「笹川スポーツ財団の調査では、週1回以上筋トレをする人の推計人口は06年(523万人)から増え続け、20年は1386万人と2倍以上に増加。人気は世代を問わず、20年の筋トレ実施(週1回以上)率を18年と比較すると、20~50歳代はいずれも上昇した。特に20歳代は年代別で最高の約12ポイントの増加だった」とのこと。

周りの友人にも実際にジムに通っている人や興味があるという人が増えているように感じます。

何が、そこまで多くの人を惹きつけるのか。しつこいようですが「筋肉は裏切らない」から、これにつきます。筋トレはシンプルです。継続的にトレーニングを行い、十分な栄養と休養をとる。これだけでみるみる身体が変化します。

筋トレ歴10年の第一生命経済研究所の永浜利広・首席エコノミストによると、特に現役世代を引きつける魅力があるという。永浜氏は「どれだけ一生懸命働いても収入が増えるとは限らず、努力が必ず報われる時代ではなくなった。だが筋トレは違う。正しい方法で取り組めば、必ず目に見える成果をもたらしてくれる」と話す。

谷本准教授も力説する。「あなたが頑張った分だけ、筋肉は応えてくれます。きつくても、つらくない」

記事ではこのように語られています。自分が努力した分だけ、目に見える結果が出る。この達成感と快感が人々を虜にしているのではないでしょうか。昨年の4月からジムに通い始めた筆者自身、この「頑張っただけ応えてくれる」筋トレに救われた経験があります。大学3年生となり、就職活動が始まって、インターンシップや採用試験に挑戦していく中で、努力しても成長や結果につながっているのか、何が評価されているのかわからず、モチベーションが下がることがありました。そんな時でも気分転換として続けていた筋トレで、どんどん変わっていく自分の体を見て、充実感と自信をつけることができ、それが就活や色々なことへのやる気に繋がっていきました。

変化の激しいこの時代、「何かやらないといけない」という焦りを感じている人が多いと思います。特に、自分と同じ若者は、「安定した生活が送れるとは限らない、努力が報われるとは限らない」と聞かされてきた世代です。その中で確実に結果が出る、自分次第で必ず成果が出るのは、精神的な支えになり、モチベーションとなるのです。

理想の身体を手に入れる、健康維持、体力をつける、ストレス解消。筋トレの目的や楽しみ方は様々です。自分の体重を使って行う自重トレーニングであれば、自宅でも始めることが出来て費用もかかりません。コスパ良く、簡単に心身の健康と充実感を得られる最高の趣味だと思います。気負わず、気楽に、生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

参考記事:

5月16日付読売新聞オンライン「あえて言おう、筋肉は裏切らない「頑張った分だけ応えてくれる」」

https://www.yomiuri.co.jp/national/20220515-OYT1T50181/