連休明け 五月病に気を付けて

3年ぶりに制限がなかった今年のゴールデンウィーク。皆さんはどこか旅行に行きましたか?

旅行に行ったという方もいれば、これまでの疲れを癒すために連休中はゆっくりしていたという方も多いのではないでしょうか。

4月からの新生活では、新しい環境に慣れないことばかり。そんな状況にいつの間にかストレスを溜めて起きてしまうのが「五月病」です。正式には適応障害と言われ、不眠や食欲不振、さらには悲観的になってしまうなど、心身に症状が現れます。新しい生活が始まったこの季節に、学生や新入社員に起こりやすいため、このように呼ばれています。

筆者は大学3年生です。1年生の時に新型コロナウイルスが流行し、それから2年間、授業はほぼオンラインでした。未だ東京の感染者数は少ないとは言い切れないものの、感染の波は徐々に落ち着いてきています。今春から、中央大学では、ほとんどの授業が対面実施となりました。3年生にして、初めての大教室での授業。とてもワクワクしたの覚えています。

初回の授業では、一番前の席まで埋まるほど、多くの学生がいた授業も、今では軒並み前列はスカスカです。新学期が始まってしばらく経つとキャンパスの人が減るというのは、大学あるあるなのかもしれません。ですが、2年ぶりの大々的な対面授業の再開は、コロナ禍の学生にとっては、大きな変化となっているのではないでしょうか。

今までの大学生活では、オンライン授業が主であったため、大学へ行く必要がそもそもありませんでした。その他にも、定時で接続が切れてしまう授業の前後では、同級生とはなかなか話せず、友人関係を作るということが多くありませんでした。「大学に行かなきゃいけない」というのは、当たり目に適応していかなければならない変化ですが、今まで人と関わらずにキャンパスライフをやり過ごしてきてしまった人にとって、いきなり大勢の人がいる環境に置かれることは、かなりイレギュラーな状態なのではないかと思います。

もちろん通常運転の大学の方が、学生生活は充実したものになるということは、私自身も実感しています。だからこそ、この変わり目で踏ん張っていきたいものです。

 

参考資料:

一般社団法人大阪府医師会、「五月病」

 

参考記事:

8日付朝日新聞朝刊(東京13版)24面、「(bizカレッジ)コミュニケーション新時代:3 本音、沈黙せず小出しに」