100均で見つけた!環境配慮の商品「自然にかえるストロー」

スーパーやコンビニなどで、無償で提供されるプラスチック製のスプーンなどの消費を減らす「プラスチック資源循環促進法」が1日に施行されました。

スターバックスのストローが紙製になったことは有名ですが、他にも私たちの生活のいたるところで、環境問題の解決に向けた細やかな変化が起きています。

100円ショップ「ダイソー」では、環境に配慮した商品を販売しています。サトウキビから生まれた「バガス」50%使用のペーパータオル、プラスチックを使わないアルミストローなど、今春までに約400点に達し、昨年8月末に比べて倍増させています。

なかでも気になったのは、「自然にかえるストロー」。「自然にかえる」とは一体どういうことなのでしょうか。実は、100%植物由来で海洋生分解が認証された素材である「カネカ生分解性ポリマー」が使用されています。使われた後のプラスチックは微生物の働きによって分解され、最終的に二酸化炭素と水になり、自然へと循環するという仕組みです。これによって、廃棄物の削減や再資源化が可能になりました。

◇エコ商品売れるか 消費者の関心がカギ

一方で、生分解性プラスチックは、従来品に比べてコストがかかります。いくら環境に配慮しても、買ってくれるお客さんがいなければ意味がありません。企業にとっては、いかにしてエコ商品の買い手を増やすかが、今後重要となってくるでしょう。スターバックスの無償で貰えるストローであれば、こちらが紙かプラかを選ぶ余地もないので問題はありません。しかし、ダイソーの場合、たいてい既存商品とエコ商品が店頭に置いてあり、いずれを購入するかは、消費者の選択にかかっているのです。

エコ商品を選んでもらうためには、まずその存在に気づいてもらわなくてはなりません。同社は、消費者にエコ商品であることを一目見ただけで分かってもらえるように、パッケージに「環境にやさしい〇〇」「環境に配慮した〇〇」と大きく表示しています。またダイソー公式通販では、環境配慮型商品を一覧できるページが作られるなど消費者にもっと関心を持ってもらうための工夫がされています。

皆さんも、いつもの見慣れたストローを手に取る前に、お隣のエコ商品を一度試してみてはいかがでしょうか。

 

参考記事:

2022年4月1日 日経新聞電子版「使い捨てプラ、企業に削減義務 代替素材などで対応

2021年11月28日 日経新聞電子版「ダイソーがエコ商品倍増 22年春に、植物由来活用」

 

参考資料:

生分解性プラスチック入門 – JBPA (jbpaweb.net)