新聞は「オワコン」ではない

1015日から新聞週間が始まる。この期間中、日本新聞協会や各新聞社はイベントや記念行事を開き、新聞の重要性を発信。読者との結び付きを強化することに努める。

13日の朝日新聞朝刊には、週間を前に「新聞週間特集」が組まれていた。その中に興味をひく記事があった。「デジタルが新聞を強くする」である。これまでの新聞は朝刊・夕刊の2つの締切を基準に動いていた。しかし、デジタル化の発展により24時間365日いつでも記事を配信できるようになった。また、動画や音声、インフォグラフィックなどを用いてよりわかりやすくニュースを伝えることも可能になった。これらが新聞の可能性を広げる、つまり、「新聞を強くする」という訳だ。

以前、大学の友人が「1日遅れの情報ばかり載っている新聞を読む気になれない。オワコンじゃない?」と言っていた。ネットニュースに速報性の劣る新聞を購読する意味がわからない、という訳だ。確かに、新聞紙ではそのことは言えたかもしれない。

しかし、冒頭の朝日新聞のように各紙は生き残りをかけて、デジタルへの移行を進めている。現在、ほぼ全ての新聞で24時間365日、デジタルでは最新の記事を読める。また、デジタルでは動画ニュースや独自の特集などオリジナルコンテンツも多く配信されている。新聞は「オワコン」ではなく、進化しているのだ。

15日から新聞週間が始まる。この機会にデジタルで新聞記事を読んでみてはいかがだろうか。新聞の最前線は決して「オワコン」ではないことがわかるはずだ。

参考記事:

13日付朝日新聞朝刊(京都14版)17面「新聞週間 2021」