1億総活躍? 内閣総活躍を

1億総活躍担当大臣って何するの?これが多くの人が持つ疑問なのではないでしょうか。安倍首相は7日、内閣改造と自民党役員人事を行い、今回の注目株とも言える1億総活躍担当大臣には、加藤勝信官房副長官が就きました。「新3本の矢」の実現に向けて取り組むことになります。首相は加藤大臣に対して、早急に1億総活躍国民会議を立ち上げることを要請しました。

日本は人口一極集中による格差の是正、人口減少や増える高齢者への対策、女性が活躍できる環境の整備など、多くの課題を抱えています。これら山積する課題を取りまとめて、加藤大臣がどう牽引していくのか、今の時点ではビジョンが明確になっておらず、何がしたいのか伝わってこないのが正直な意見です。現段階では国民会議を開こうとしていることだけ。加藤大臣は「各大臣のほか、若い方や高齢者、男女、障害のある方、難病の方の意見をきちんと反映できるような方に入ってもらわなければならない」と述べていますが、さまざまなグループの代表から意見が集められるのか、その意見がどう反映されるのかはわかりません。

この改造を受けて、主要閣僚が留任する「安全運転」、「サプライズ」のない改造劇であったと朝日新聞は伝えていますが、私たち国民が求めているのは「危険運転」でもなければ、「サプライズ」でもありません。これから第3次安倍内閣はこれからであり、ただの始まりにしか過ぎません。まだどう動いていくのかわかりませんが、早急に道筋を示すべきです。注目されるのはこれからであり、彼らの総活躍を国民は監視しなければなりません。

参考記事:

7日付各紙第3次安倍改造内閣関連面