夏の風物詩、甲子園 いよいよ開幕

甲子園への切符をかけた地方予選がいよいよ開幕します。全国高校野球選手権愛知大会の組み合わせ抽選会が19日、刈谷市総合文化センターで行われました。昨夏は、新型コロナウイルスの影響で中止となったため、2年ぶりの開催となります。組み合わせ抽選会と言えば、対戦校が決まるたびに起こる観客席からのどよめきが印象的です。しかし、コロナ渦の今年は各校ともに顧問と代表者1名のみに入場が制限され、例年とは違った光景になりました。

たくさんの名試合を生み出してきた甲子園。みなさんの印象に残っているのはどの試合でしょうか。遡ること3年前の夏、秋田県出身の筆者は甲子園に釘付けになっていました。みなさんは、2018年、第100回大会の準優勝校を覚えているでしょうか。秋田県の金足農業高校です。公立の農業高校にも関わらず、私立強豪校を相手に、県大会初戦から決勝までたった9人で快進撃を展開しました。その快進撃は、金農旋風とも呼ばれました。

とくに筆者は、大阪桐蔭との決勝試合がとても印象に残っています。決勝の試合日は8月21日でした。秋田県内の高校は夏休みを終えて新学期が始まっており、授業中、試合の経過が気になり、そわそわしたことを覚えています。中には全校で決勝試合を観ようとパブリックビューイングを行った高校もありました。それほど18年秋田の夏は甲子園一色に染まっていました。

最終的に、金足農業は大阪桐蔭に2-13と大敗したものの、最後の最後まで戦い抜いた姿は、地元秋田県のみならず、全国にたくさんの感動を与えてくれました。また、秋田駅にはメッセージボードが設置され、金足農業野球部に向けて、応援やありがとうのメッセージが書き込まれました。

 

             

(号外新聞と金足農業野球部に向けたメッセージボード 2018年 秋田駅にて撮影)

 

夏の風物詩、甲子園。今年、旋風を起こすチームは現れるのか。どんなドラマが生まれるのか。野球球児たちの熱き戦いに最後まで目が離せません。

 

参考記事:20日付 朝日新聞(愛知14版)23面 179チーム 夏へ闘志

20日付 読売新聞(愛知12版)19面 夏の高校野球 対戦決定