大学で協定?共同購入で広がる学び

東海大学、近畿大学、帝京大学が4月16日、「私立総合3大学アライアンス」を締結しました。大学の垣根を超えて研究、教育、経営などで協力していきます。

4月からはNHKの教育系番組を見られるサービスを共同契約し、活用しているそうです。また、今後は物資の共同購入でコスト削減をはかり、教材などの共同利用を目指すといいます。

皆さんはこの取り組みについてどう思いましたか?

筆者は取り組みを紹介する記事を目にした時、もっと広まってほしい。そう感じました。

レポートに欠かせない文献が自身の属する大学にはないが、他の大学には収蔵されている。そのような苦い経験を何度も味わっているからです。学内で手に入らなければ、書物が高額な為に文献の入手を諦めなければいけないケースも少なくありません。

筆者の周囲でも、「使いたかった本がないので題材自体を変更するしかない」と残念がる友人がいました。レポート作成につきものの悩みです。共同購入によるコスト削減で、私たちが手にできる教材が今より増えるならば願ったり叶ったりです。

コロナ禍をきっかけに新たな取り組みが多くの大学で始まっています。これらは変革への良い起爆剤になると感じます。いずれは、東西南北関係なく、大学生ならばインターネット上で各大学の本が閲覧できる。そんな夢のような日も来るのではないでしょうか。

それだけではありません。卒業する際にそれまで使っていた教材を大学に寄付し、後輩を支援するなど、学生側からも共有による学びの場を充実させる道もありそうです。

学習の場にも広まり始めた「シェア」という感覚。三大学の取り組みから始まる未来に、期待が膨らみます。

参考記事:
4月29日付読売新聞朝刊(東京12版)10面「近畿・帝京・東海大が連携」