筆者は今月、地元・福岡に帰省しました。約1年3ヶ月ぶりです。新型コロナウイルスの流行や緊急事態宣言発令が重なり、なかなか帰省できませんでした。
福岡に着いて、真っ先に筆者が驚いたのが福岡空港駅。空港のカウンターと地下鉄の改札口が直結していました。以前は福岡空港改札を出てから、空港のカウンターにつくまで5分程度はかかっていました。今回の直結で、空港から地下鉄の移動時間は約30秒。大幅な時間短縮で、「便利になった」という声も聞かれました。
一方で、残念に思ったことが主に2点あります。
1点めは、駅の窓口においてあった「ポケット時刻表」が廃止されていたことです。これまで「ポケット時刻表」は管内の新幹線や在来線のダイヤを掲載したもので、無料配布されていました。2月9日付の朝日新聞の報道によれば、廃止の背景には、スマートフォンのアプリで簡単に時刻を調べられるようになったうえに、コロナ禍による業績不振があるようです。
2点めは、駅員が終日いない「無人駅」の増加です。国土交通省の集計によれば、無人駅の数は、4120駅(2002年)から4564駅(2020年)と約20年で1割増加していました。私の最寄り駅も、営業時間は月・水・金は17:00~19:30、火・木は7:30~9:30、と一部時間帯を除いて、無人駅になりました。駅の混雑時間帯に駅員が滞在していることはありがたいですが、それ以外の時間に駅員がいないのはやはり寂しいです。そして、駅員がいないことで様々な不安点が生じます。例えば、安全面。ホームからの転落防止や万が一の救助などです。
ただ、このコロナ禍による業績悪化を考えると、無人化はやむを得ないかもしれません。そこは、駅の利用者同士の助け合いが、これまで以上に求められます。
参考記事
2020年11月22日付 朝日新聞デジタル「(フォーラム)無人駅とバリアフリー:1 現状と課題:」
https://www.asahi.com/articles/DA3S14704595.html