色とりどりの紅葉が散り始め、観光シーズンが終わりを迎えようとしています。11月21日~23日の三連休、新型コロナの時期にも関わらず、京都の名所各地では多くの行楽客で賑わっていました。車のナンバーを見る限り、全国から訪れていた気がします。最近の感染拡大の原因としてGoToトラベルが挙げられています。しかし、本当にそうなのでしょうか。
<行列による密>
毎年多くの観光客が訪れる南禅寺・永観堂。観光バスやタクシーで道路が渋滞するほど人気のスポットです。平日の夜に行った友達の話を聞くと、これまでと変わらず境内に入るまで1時間ほど並ばなければならなかったそうです。アルコール消毒やマスク着用などの感染防止対策はされていましたが、並んでいる時は非常に密だったそうです。行列に15分以上並んでいれば濃厚接触でリスクは高まります。危機感が薄くなっている気がします。
<なぜ各地集中が起きるのか>
GoToトラベルの中止について、ネット上でも熱い議論がなされています。たしかに政府が主導となって県外への遠出を奨めることに違和感を覚えますが、中止したところで大きな変化が起こるとは思いません。なぜ例年と変わらない観光名所への集中が起きるのか。観光客の情報収集に焦点を当ててみます。
2018年に株式会社JTBが1367人(10~80代以上)を対象にアンケートをとった結果です。「旅行前の計画段階」ではWEBサイトとガイドブックが主流だそうです。「旅行中」であっても結果はあまり変わりませんでした。
では、どんな情報が役立っているのでしょうか。
これらの結果を踏まえて考察すると、集中が起きてしまう原因のキーワードとして「情報源」「アクセスとグルメ」が挙げられます。
<WITHコロナの観光とは>
どうやって人が少ない場所へ行くのか。観光客が分散を意識して、SNSや地元の人から情報を得る、観光地での楽しみ方を変えるといった工夫が必要だと思います。例えばレンタカーを借りて山奥のお寺で紅葉を見るのも良いでしょう。固定化された情報に対して「逆張り」の発想をすることで、より安全な旅行になるのではないでしょうか。
参考記事:
11月29日~12月1日 各紙新型コロナウイルス関連記事
参考資料:
PRTIMES 『「国内旅行の情報収集」に関するアンケート調査』を実施しました