6日、日本新聞協会はコロナ禍でのメディアが提供する情報の信頼度に関する調査結果を発表した。
そこでは、新聞を「信頼できる」、「やや信頼できる」と回答した人は合わせて69.5%に上り、全メディアの中でトップだった。さらに、「インターネットやSNS経由で得ているニュースの提供元別信頼度」でも、「記事の情報元が新聞社」が56.6%と全メディアの中で最も高かった。
コロナ禍での新聞報道は 「トイレットペーパーは製造元が中国だから品薄になる」や「花こう岩が新型コロナウイルスに効く」などのデマに対して、的確に間違いであることを指摘していた。また、新型コロナウイルスに関する報道も過度に煽らず、慎重な報道に努めており、このような姿勢が今回の結果につながったのではないだろうか。
一方で、調査結果には気になる点もあった。それはSNS(Twitter、Facebook、LINE等)を「信頼できる」「やや信頼できる」と答えた人が15.4%もいたという点ある。しかも、新聞に接触していない層の15〜19歳、20〜29歳、30〜39歳のSNSに対する信頼度は平均に比べ極めて高い傾向にあるのだ(15〜19歳:32.7%、20〜29歳:22.2%、30〜39歳:25.4%)。
コロナ禍においてSNSは、正確な情報も拡散していたが、一方で、誤った情報もかなり拡散していた。例えば、先ほどのトイレットペーパーや花こう岩の件から感染者の誤情報、新型コロナウイルス生物兵器説などSNS発のデマは多い。このような誤った情報を拡散していたSNSを信頼できる、とする人が15%近くおり、しかも、これから社会の中核を担う10代から30代に多いのは危うい傾向ではないだろうか。
近年、新聞などのマスメディアは、「オワコン」と揶揄されることもある。しかし、コロナ禍の今、正確な情報を発信し、デマを修正する新聞の役割は「オワコン」どころか必要性が高まっていると言える。特に、SNSへの信頼度が高い若者にとって、正確な情報を的確に伝える新聞の存在は必要不可欠である。
非常事態の今こそ、私たち若者は、新聞を読み、デマに対抗していく必要があるのではないだろうか。
参考記事:
8日付読売新聞朝刊(大阪13版)27面「新聞 「信頼できる」7割」
参考資料:
一般社団法人日本新聞協会「新型コロナウイルスと メディア接触・信頼度調査」
https://www.pressnet.or.jp/adarc/data/audience/files/COVID_19.pdf