8月1日、ようやく関東でも梅雨明けが発表されました。どんよりした空から一転、青空が広がっています。本格的な夏の到来です。
日差しが強く、うだるような暑さがこたえます…。そう続けたいところですが、外に出ておらず、夏を体感していないのが現状。春が終わり、梅雨入りし、いつの間にか季節が変わったというのが正直な感想です。
とはいうものの、夏は夏。じわじわと暑さが身体をむしばみます。新型コロナウイルスのニュースが連日流れますが、そろそろ気になるのは熱中症情報。今年の夏は、感染症予防と熱中症対策の二本立てで乗り切らなければなりません。
特に、今年は熱中症の重症化リスクが高いと言われています。例年ならば、季節の移ろいを肌で感じることで、汗をかきやすい身体に変わっていきますが、自粛を求められ、外に出る機会がぐっと減りました。暑さに身体がなれないまま、夏を迎えています。自粛生活を続けていた人ほど、暑さに耐えられず熱中症が重症化することが危惧されています。
実際、急に倒れて搬送されるケースが目立っているそうです。通院以外、家にこもっていた祖父もその一人。じめじめと蒸し暑い天気が続いていた7月下旬の午後。急に体調が悪くなりました。何度も吐き気に襲われたといいます。立ち眩みなどの軽症の段階を抜かして、病院への搬送が求められる中等症になったのです。幸いにも、大事には至らず、今は元気に過ごしていますが、もう熱中症になってほしくはありません。冷房を付けているか、体調に変わりはないか、いつも以上に確認の電話を入れる日が続いています。
高齢者は、暑さに対する感覚機能、高温に対するからだの調整機能が低下し、「まだ冷房を付けなくても大丈夫」と思っても身体が危険な状態に陥っている可能性が高いです。家族にお年寄りがいるならば、「冷房入れた?」「水分補給はしてる?」など、こまめに注意喚起をしてください。今年は、帰省を控える方も少なくないと思いますが、「コロナだけでなく熱中症にも気を付けてね」と連絡してみてください。
今年は、マスクが手放せない異例の夏になりますが、熱中症対策も万全に。人があまりいないところでは、マスクを外すなど、感染症予防と熱中症予防を両立して、コロナにも暑さにも負けず、元気に乗り切っていきましょう!
参考記事
4日付 読売新聞朝刊(東京13版) 1面 「編集手帳」
参考資料
厚生労働省「熱中症が発生する原理と有効な対策」
週刊朝日「コロナで異変、今夏の『熱中症』にご用心! 巣ごもり生活が招く重症化リスク」