PCにかじりついた2か月間

緊急事態宣言が首都圏などでも解除されました。この2か月間、食料品を買うこと以外では、ほとんど外に出ない生活を送ってきました。明日以降、友人に会うのが楽しみな反面、第2波が来ないか心配です。

自粛中、週末にオンライン飲み会をするのが恒例になっていました。普段、夜は飲み歩いていたり、アルバイトをしていたりする友人もほとんどが家にいるため、集まりやすかったからです。これからは頻繁に集まれるかわかりません。今日は、オンライン漬けの日々を振り返りたいと思います。

〈オンラインの敷居低くなり、心がグローバル化〉

オンラインの最大のメリットは、どこにいても、相手の顔を見て話すことができることです。毎週末に開催された飲み会の仲間は全国に及びます。青森、千葉、東京、広島、鹿児島など。あらたにすでお世話になった先輩の縁で、参加者の多くが記者として働いている方々です。どんな生活をしているのかを聞いていました。オンライン飲み会の難しいところは、アルコールのペース配分です。気が付いたら酔いつぶれている人もいました。

距離があっても、顔と顔を合わせることができる。その気軽さに、はまってしまいました。

2週間前には、今まで抵抗があった「オンライン英会話」にも手を出してみました。毎日25分間、世界中の人と話すことができます。今までに、フィリピン人、ガーナ人、ジンバブエ人と話しました。主にコロナの状況を話しましたが、どこもステイホームが続いているそうです。今は、人や物の流れは遮断されていますが、私の心はグローバルに。パンデミック禍ならではの思いがけない発見でした。

 

(気づき 相手の顔の表情隅々まで見ていた〉

オンラインでは顔が見えることがメリットです。とはいえ、通信環境を保つために、100人以上の受講者がいる授業では画面をオフに、音声をミュートに設定する場合があります。授業内で発表をするときに、相手の顔が見えないため、話が伝わっているのか、そもそも聞こえているのかすら心配になり、戸惑うことがありました。

ウェブ会議システムの複数あります。「Zoom」を使用している授業では、画面をオフにするときには、頻繁に反応ボタンを押すようにと指示が。反応ボタンは、拍手と賛成の2種類があります。顔を見せることが難しい場合に大活躍するものです。種類がもっと増えたらいいのになと思っています。

 

ウェブ会議システム「Zoom」で授業をしている様子。左上、顔を出しているのは教授。画面黄色のサムズアップが、「賛成」の反応。画像一部加工。4月6日、筆者撮影。

 

今までに相手の表情を隅々まで観察し、反応を見て話をしていたことに改めて気づかされました。大袈裟ですが、画面からはその人の雰囲気、さらには身長や体格はわかりません。だからこそ、頷くことや、相槌を打つことが大切なのではないかと思います。

〈トラブルへの対処 大学生でもパニック〉
今朝の朝日新聞では、小中学校の再開後もICTがより重要になるという記事がありました。1人1台のノートパソコンやタブレット端末は必要だと述べたうえで、教室の授業とオンラインと両輪で学習を進めていくことで、第2波が来ても乗り越えられると述べられています。この記事には、トラブルが取り上げられていないことに違和感を覚えました。オンライン授業では、思わぬアクシデントがつきものだからです。

音が聞こえなくなったり、会話中にパソコンの電源がいきなり切れてしまったりしたことがあります。これでは、授業に集中できません。子供たちにただパソコンを与えるというだけで、果たしてスムーズな学習環境を提供できるのでしょうか。大学生の私ですら、トラブルにはあたふたしてしまいます。使い方や、想定される問題点などを丁寧に教えることも大切だと思いました。

コロナが収まった先もオンラインを上手に生かしていきたいと思っています。次第に元の生活に戻っていくと思いますが、第2波が来る前に、今一度オンラインの良し悪しについて考えたいものです。

 

参考記事

26日付 朝日新聞朝刊(13版)13面(教育)「学校再開後 ICTがより重要に」