遠隔勤務・授業、トラブルにご用心

新型コロナウイルス感染症は、日本含む世界各地で猛威を振るっています。本日付(4月6日)に安倍総理大臣は、7日にも緊急事態宣言を行う考えを明らかにしました。今まで以上に私たちは、不要不急の外出自粛が求められます。

昨今はテレワーク勤務が推奨され通常勤務で在宅が許される業務はリモート勤務に切り替えられているだけではなく、新人社員研修も遠隔で行われているそうです。

遠隔の波は、教育現場にまで出ています。筆者が通う慶應義塾大学湘南藤沢キャンパスは、春学期前半が終了する6月10日まで全ての授業がオンライン開講になりました。友人に話を聞くと、他大学もそうなっているそうです。これに伴い、携帯事業者3社は25歳以下に限りデータ購入を50ギガまで無償化すると発表しました。コロナの収束が見えない中、家庭でオンライン授業が受けられる環境の整備は着々と行われています。

しかし、情報セキュリティ業界では不安なニュースも出てきています。今日付の日経新聞を見ると、

米ズーム・ビデオ・コミュニケーションズのビデオ会議サービス「ズーム」は、米国で乗っ取り被害が多発した。主な原因は利用者の設定ミスとみられるが、米連邦捜査局(FBI)が3月に警告を発した。サイバーセキュリティー上の欠陥がソフトに見つかるなどズーム側のミスも続いており、利用を禁止している企業もある。とのこと。

いつも以上にパソコンやスマートフォンに触る時間が増えているからこそ、正しく安全な利用が求められています。

実際に警視庁のツイッターでは、テレワーク勤務におけるサイバー犯罪の危険性について注意喚起がされていました。例えば、自宅のパソコンで仕事をする場合は最新のウイルス対策ソフトを使わないと不正なプログラムに感染するおそれがあるほか、自宅の無線LANのIDとパスワードが初期設定のままだと不正アクセスを受けるおそれがあるとしています。また喫茶店やワーキングスペースなどで無線LANを使う場合はセキュリティーのレベルを確認するとともに重要な情報を扱う場合は通信経路を暗号化するよう求めています。これは、これから始まる在宅授業でも同じようなことが言えるでしょう。

トラブルに巻き込まれないために今すぐできる対策は以下の5つです。

IPA(情報処理推進機構)の公式ツイッターによると、

①OSやソフトウエアの更新

②ウイルス対策ソフトの利用

③パスワードの管理・認証の強化

④初期設定の見直し

⑤最新の猛威・手口を知る

とあります。普段後回しにしてしまうセキュリティ対策をする時は、時間に余裕がある今です。

在宅勤務や授業は自宅で勤務できるからこそ、どうしても気が緩みがちになってしまいますが、常時より気を張るべきなのかもしれません。

参考:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57666150T00C20A4EA1000/ https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57728960W0A400C2TJ2000/ https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200322/k10012344241000.html https://twitter.com/MPD_cybersec?ref_src=twsrc%5Egoogle%7Ctwcamp%5Eserp%7Ctwgr%5Eauthor https://twitter.com/IPAjp

編集部ブログ