本日は海の日です。連休とあって暑さを凌いで郊外に出かける人も多いかもしれません。ですが、都内にも時間にゆとりのあるときに訪れてほしい「伝統ある」街並みが少なくありません。いま、東京駅や大手町といった多くの地区で再開発が進み、その街並みは変わろうとしています。
ちなみに、街の変化を観察するのは私の楽しみの一つでもあります。私が高校生の頃、窓から見える東京スカイツリーが日を追うごとに高くなっていくのを毎日眺めながら、「早く完成しないかな」「完成したら新宿のように周辺施設も建設され、賑やかになるだろうな」と想像を膨らませたこともよくありました。
さて、何故都心の至る所で再開発やビル建設が進んでいるのか。それは、「建て替えの時期を迎えた建物が多いという理由がある。テナントを呼び込むためには、耐震性の向上やIT化への対応で魅力的な建物にする必要がある」と記事に書かれています。
2020年の東京オリンピックが迫り、グローバル化のスピードはさらに加速しています。海外のライバル都市に負けないためにも、世界一高い電波塔としてギネスに認定された東京スカイツリーに象徴されるように、都市機能を上げた街へと変身していくことは急務であります。その際には「伝統ある東京」を残すことも忘れてはなりません。
これから遠出に絶好の日が続くことでしょう。ですが、たまには逆に東京へ足を運び、多くの街が変貌を遂げる様子を堪能してみてはいかがですか。
18日付 朝日新聞朝刊 13版 27面 生活「働く 伝統ある街 新しく」