フィギアはつま先が、みどころ!?

9日に開会式が迫る平昌オリンピック。7競技102種目で熱戦が繰り広げられます。多くの競技が注目されていますが、今日はフィギアスケートに焦点を当てます。

先月末には四大陸選手権があり、女子シングルは坂本花織、三原舞依、宮原知子の3選手で表彰台を独占、男子も宇野昌磨選手が2位に入賞しました。その演技は、見る人々を魅了させます。

しかし、実は分からないことばかりです。

四大陸選手権では、2006年トリノオリンピックで優勝した荒川静香さんが解説を務めていました。

「ダブルアクセル、シングルループ、トリプルサルコー。最後のサルコーの回転がギリギリだったでしょうか」と、リアルタイムで解説しています。

内心、「ダブルアクセル(?)、シングルループ(何が違うの…)、トリプルサルコー(!)。最後のサルコーの回転がギリギリだったでしょうか(今の決まってないんだ)」と思って聞いていました。

そんな筆者にも分かる、フィギアスケートの技を分かりやすくまとめた記事が読売新聞にありました。6種類のジャンプ、主なスピンといった技術面や、ショートプログラムとフリーの違いが解説されています。つまさきの使い方や体重を内側にかけるのか、それとも外側にかけるのかで、技の種類が変わります。種類が変われば、難易度も変わり、基礎点も変化します。体力的にきつくなる演技後半のジャンプは基礎点が1.1倍になることも知りました。

また、衣装にも規則があります。過度の露出や衣装の一部が氷上に落ちるなどは1点が減点されるようです。2012年の全日本選手権では高橋大輔さんが衣装の羽が1枚落ちて減点されたケースがあります。こうなると全体の流れもさることながら、足や衣装にも注目して、応援したくなります。

細かく採点基準が決められていることに驚くと同時に、空手にこんな採点方法を採用したらどうなるのかなと、興味を持ちました。現在は、2選手を比べてどちらが勝っているかをフラッグで決めています。細かい採点基準を決めるだけでも大変ですが、面白そうです。

ところで、荒川静香さんのといえば「イナバウアー」です。コレオグラフィックシークエンスの構成の一つだとか。これまた難しい用語です。イナバウアーは上半身を反らすことだと思い込んでいましたが、つま先を180度開いて真横に滑る技のことを指すそうです。まだまだ、勉強が足りないと思うこの頃です。

参考記事

4日付 読売新聞 13版 29面 「注目競技 ルール解説」