待ちの姿勢ではなく

昨日、郵便ポストに親の名前と一緒に自分の名前も書かれた見慣れない封筒が入っていました。よく見ると、7月10日(日)参議院議員選挙の文字があります。まだ19歳の筆者ですが、選挙権を手に入れたんだという実感がわいてきました。

22日、参院選の候補が公示されました。選挙区225人、比例区164人の計389人が立候補を届けました。各紙では各党の公約、勝敗ラインなどが紹介されています。民進党が絶対防ぐと意気込んでいる、与党議席が「3分の2」を超えるか否かが最大のポイントになっていると報道されています。

一方で、今回の選挙は、18歳に選挙年齢が引き下げられた初めての選挙です。選挙権を得るということは、政治参加ができるようになることです。社会の仲間入りをしたと思うべきなのでしょう。しかし、前回行われた平成25年の参院選での20代の投票率を見てみると33.37%という非常に低い数字でした。若者にとって「選挙に行かない」のが当たり前という現状です。

そこで、選挙に行こう!と呼びかける動きが広がっています。各党がネットを使って議論をしたり、自民党が漫画を作って配布したり。若者に向け、様々なアプローチで投票を促しています。

確かに、1票を投じたからといって、生活にこれといった変化が起こることは少ないかもしれません。若者が実感できる公約が充実しているかといえば、決してそうではないでしょう。ですが、20代が選挙に行く割合が増えれば、各党にとって無視できない存在となることも確かです。いつまでも待ちの姿勢ではなく、若者も政治に参加するんだぞ、という意思を見せつける。そんな選挙になることを期待しています。

参考記事:

23日 朝日新聞 14版 朝刊1面「問われる安倍政治 アベノミクス・安保法」

23日 読売新聞 14版 朝刊1面「アベノミクス問う 参院選389人立候補」

23日 日本経済新聞 14版 朝刊1面「参院選公示 389人が立候補」