2009年06月20日
| <時の人> | 経歴はこちら>> |
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今週の<時の人>は、第52回世界報道写真大賞(World Press Photo Award)を受賞した米国人フォトジャーナリスト、アンソニー・スアウ氏だ。スアウ氏は「世界報道写真展2009」が東京で始まったのを機に来日し、自身のこれまでの作品をスライド上映しながら報道写真への思いなどを語った。他の入賞作品の一部と併せてお伝えする。(あらたにす編集部)
【アンソニー・スアウ(Anthony Suau)氏講演会】
スアウ氏は1956年生まれ。87年からヨーロッパを中心に活動し、99年まで、ベルリンの壁崩壊やソ連邦消滅の瞬間、東欧各地や、ボスニア・ヘルツェゴビナ内戦、コソボやチェチェン紛争などの現場に足を運び、決定的瞬間をカメラに収めてきた。
ここ8年ほどは、「アメリカの世紀」といわれた大国が、経済危機に陥るまでの過程を追い続けている。今年の世界報道写真大賞に輝いた作品は、サブプライムローン問題で差し押さえられた住宅の内部を、銃を構えて見回る警察官を撮ったもの。アメリカの直面した過去最大の経済危機を象徴する1枚である。
スアウ氏は1987年にも、ソウルで撮影した「逮捕された学生の母」で世界報道写真大賞を受賞しており、今回が2度目。1984年にはエチオピアの飢餓を撮ったシリーズなどでピューリッツァー賞(特集写真部門)も受けている。
恵比寿の東京都写真美術館でのスアウ氏の講演(6月13日)は、「The Fall of Empire(帝国の崩壊)」がテーマ。ベルリンの壁に続く旧ソ連の崩壊と、もう一つの大国アメリカの崩壊だ。スアウ氏はこう語り始めた。
「ここ20年ほど、雑誌の依頼でさまざまなプロジェクトに参加してきました。それを数年ごとに本(写真集)にしてきましたが、常にそれ以前の10年を振り返り、今後10年先を見通した仕事を心がけていました。その間の『変化』がどうあったか、これからどう進むのか。私の写真が50年先、100年先にどう受け入れられるのか、長いスパンで考えつつ写真をとっています」
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