2009年05月16日
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【以下は会場の記者との質疑応答】
Q タミフルの備蓄量は足りていますか。
A 現在、場所によって違うが25-40%の人が感染し、正しく飲むという状況を想定して備蓄されています。結果的にインフルエンザでなかった人が飲んだり、すぐに治った人が保管したりすれば足りなくなるかもしれません。感染率100%となれば足りないですが、10―20%なら足りるでしょう。基準をどこに置くかで答えは違ってきます。
Q 水際作戦からの国内での治療優先への大転換はいつすればいいでしょうか。
A これは私の個人的な考えです。現在の何百人という規模の検疫官は、専門の検疫官ではなく、旧国立大学の医療機関から来てもらっているのです。患者が急激に増えた時、各地の医療機関に影響が出る可能性が高いので、なるべく早くリソースを国内の医療現場に移した方がいいと思います。
Q 学校の休校はどのようにして進めていけばいいでしょうか。
A 国のガイドラインは休校、授業の縮小が書かれています。季節インフルエンザが学校を通して流行している現実を見れば、休んでもらった方がいいですね。教育の場は、健康を守る場でもあるわけですから。休校の範囲ですが、生徒が感染したからその都道府県のすべてを休校にというのは無理でしょう。ただ、学校内での感染が確認されれば、1校だけの休校では効果が少ないので、人口や学校分布を考慮して地域での休校が必要と思います。
Q 今回は弱毒性と言われてますが、強毒性と弱毒性の違いは?
A 毒性は、あくまでウイルスの状況からみたもので、臨床症状からみた病原性とは違います。毒性が強いと高病原性となる場合がありますが、強毒性と高病原性は必ずしも一致しません。例えば、ウイルスが強毒に変化しなくても、人の免疫や環境の状況から病原性が高まることもあるのです。
Q もし、新型ウイルスが日本に入ったら、病院は患者をどのように扱えばいいのか、また、拡大をコントロールすることは可能ですか。
A 「もし」は取って、現実問題として考えた方がいいです。病院の対応は感染研のホームページに出ておりますので見てください。対応はレベルによって違うのですが、1、2例なら措置入院で広がりを抑える、患者が増えた場合は混乱を避けるためインフルの外来と他の病気の外来を分け、軽症の人は自宅に帰って休んでもらう、などになると思います。
Q 今回の患者は平均年齢が低いとの指摘があります。年配の人は免疫を持っているのでしょうか。
A 可能性はあり得るでしょう。ただ、データはありません。鳥インフルエンザもインドネシアやベトナムなどでは若い人が感染しており、専門家の間では以前から密やかに流行していて年配者はすでに血液検査ではわからないリンパ球の免疫を持っているのでは、というような話が出ています。しかし、裏付けは取れていません。今回も同じで、今の時点でそうだと言うのは、危険でミスリーディングになってしまいます。