2010年01月21日
| 吉井 妙子 | スポーツジャーナリスト | 経歴はこちら>> |
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そしてこうも言った。
「限界というのは、その人がもう無理と判断してしまった地点のことを指す。私は何歳になっても諦めることはないし、むしろ克服したいことが次々に現われるので、私の頭の中には限界という言葉がないんですよ」
私には限界がない、とさらりと言ってのけるのがいかにも岡崎らしい。
昨年末、スピードスケート五輪代表の記者会見の席で、隣に座ったのが15歳の高木だった。アラフォーとティーンエージャーは母親と娘ほどに年が離れているが、はつらつとした面持ちは“スーパー中学生”にも負けていなかった。
○「初心のまま」でいられることの強さ
そんな岡崎を、「最速男」として長年、世界のスケート界に君臨してきた清水宏保がしみじみと評したことがある。
「38歳になっても、日本のトップにいることが凄いんじゃないです。ブレない精神というか、スケート以外のことに一滴も無駄なエネルギーを使っていない。年齢を重ねれば知識も増えるし、慣れも生まれるし、色んな外部の情報も届く。精神に垢がついてしまうのは仕方ないんだけど、岡崎さんにはそれがない。競技に対する姿勢は、スケートを始めたころと全く変わっていないんじゃないかな。初心のままでいられることが、実は競技を続ける上で一番難しいことなんです」
清水と岡崎は、リレハンメル五輪から出場を重ねてきた、いわば同士だ。清水はバンクーバー代表選考から漏れ、岡崎は出場切符を手にした。その違いは「初心のままでいられるかどうか」だったと清水は言った。
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