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2009年11月13日

吉井 妙子 スポーツジャーナリスト 経歴はこちら>>

浅田真央が五輪で舞う日まで(1/4)

 バンクーバー五輪が近づいたせいか、このところ各紙ともフィギュアスケート関連の記事の多さが目に付く。

 巷の興味も同じと見え、スポーツに関心のなかったような友人達と会うたびに、「真央ちゃんは大丈夫なの?」「ミキティはメダルを獲れそう?」「どの選手がオリンピックに出場するの?」などという質問が矢継ぎ早にされるようになった。

 それにしても、いつから日本人はこんなにフィギュアスケートに熱を上げるようになったのか。少なくとも2002年のソルトレーク五輪までは、それほど強い関心のもたれる競技ではなかった。その後、若くして安藤美姫や浅田真央が台頭して来て私たちの興味を引き、2006年のトリノ五輪で荒川静香さんが金メダルを獲得すると、一気に人気がブレイクした。今や、かつて日本のお家芸だった柔道やバレーボールに匹敵するほど、期待値の高い競技になってしまった感がある。

 最近の最大の関心事は、フィギュアGPシリーズ開幕戦のフランス杯で、最大のライバルであるキム・ヨナ(韓国)に大きく水を開けられた浅田真央の不調である。続くロシア杯でも5位に沈み、日本人の多くは不安に顔を曇らせた。

 各紙は、構成の問題だとか、トリプルアクセルを無理に跳ぶ必要があるのか、あるいはタラソワコーチがエレメンツ(技術点)より芸術性を求め過ぎているのではないか、などと分析。なるほどとは思ったものの、喉に小骨が引っかかったような、すっきりしない感が拭い切れなかった。

 そんな時、10月29日のこの新聞案内人コーナーで、弁護士の田中早苗さんの文章を目にした。これまで、司法関係に鋭いメスを振るっていた田中さんが、浅田のパフォーマンスについて文章を寄せていたことにビックリしたが、もっと驚いたのは指摘の鋭さだった。彼女はこう綴っていた。

  →次ページに続く(トリノの決断)

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