2009年09月04日
| 吉井 妙子 | スポーツジャーナリスト | 経歴はこちら>> |
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2016年の夏季オリンピックが東京で開催されるか否か――。正式決定まで1ヶ月を切った。
それに先立ち、国際オリンピック委員会(IOC)は9月2日、開催地に立候補している東京、シカゴ(米)、リオデジャネイロ(ブラジル)、マドリードの開催能力の最終評価となる評価委報告書を公表した。読売と朝日は3日の1面とスポーツ面、日経は第3社会面で大きく報じた。
だが、各紙を熟読しても、東京に可能性があるのかそうではないのか、よく分からない。日本オリンピック委員会(JOC)関係者の発言は東京開催にあくまで強気だが、それぞれの記事の行間からはリオが一歩リードしているという印象を受けた。
施設や交通などのインフラ面では高い評価を受けながら、東京開催に最もネックとなっているのが、市民の誘致支持率の低さだという。東京は55・5%。マドリードの84・9%、リオの84・5%、シカゴの67・3%に比べると、東京は極端に低い。
○日本人の“五輪熱”はもっと高いはず
IOC評価委がこの支持率をいつ、どこで、どんな方法で調査したのかは不明だ。私は自分の取材経験から、日本人がオリンピックに対し、これほど冷ややかだとは思っていない。むしろ、オリンピック熱は他国に比べ高いと言ってもいい。
シドニーオリンピック(2000年)が開催される半年前、イタリアのサッカーチーム・ペルージャのオーナーとスポーツ談義をしたことがある。彼はこう断じた。
「日本人はオリンピックが何より好きですよね。日本人ほどオリンピックが好きな国民はいないんじゃないですか。僕らイタリア人にとって、スポーツの最大のお祭りと言ったら、やはりサッカーのワールドカップです」
揶揄するような彼の顔を眺めつつ、日本人のオリンピック好きはイタリアでも認知されているのかと思ったものだ。
昨年、私は北京五輪に行かず、テレビで観戦した。現地に行くと、会場に足を運んだ競技は目の当たりに出来るものの、他の日本人選手の成績がどうなっているのかさっぱり分からないからだ。
現地でテレビを見ても、放映されているのはその国の選手が出場する競技か、あるいはオリンピックに関係ない番組が多い。その挙句、日本人選手の成績はインターネットで確かめたり、日本に連絡して様子を聞いたりすることになる。つまり現地にいるほうが情報不足に陥ってしまうのだ。
連絡をするたびに、友人たちは「日本は大いに盛り上がっている」と興奮気味に語っていたものだ。
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