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2009年07月27日

吉井 妙子 スポーツジャーナリスト 経歴はこちら>>

松坂大輔「米国のタブー」への挑戦(4/4)


 松坂は今回のDL入りを機に、アメリカ社会のタブーに挑戦しようと決めた。人種問題と身体の差異を論じるのは、違うパラダイムであるはず、と信じているからだ。
 「これまで日本人先発投手が何人もメジャーにきたけど、活躍する期間は2、3年。それはその人の実力ではなく、調整方法の違いだと自分の経験からはっきり分かった。誰かが行動しないと、メジャーの人たちの意識を未来永劫変えることは出来ない。僕自身のことより、これからメジャーに来る日本人の先発投手のためにも、彼らに理解してもらわなくてはならない」

 苦笑いを浮かべながらこうも言った。
「彼らはデータを持ち出し、理詰めでくる。理論には理論で返さなければならないので、頭も使うし膨大なエネルギーも必要になるけど、引き下がるわけには行かない」

 今回の自主トレでは、チームが課した肩の数値があるレベルまで達したなら、その後は松坂の独自の練習方法を認める、というところまで妥協点を引き出した。

 地上の植物が干上がってしまうほどの炎天下で、黙々とトレーニングに励む松坂の表情は明るかった。それにはこんな意図が隠されていたからだ。松坂のタブーへの挑戦は、一歩ずつ前に進んでいる。


 →あす(28日)の新聞案内人は、元朝日新聞論説副主幹の桐村英一郎さんです。

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