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2009年05月25日

吉井 妙子 スポーツジャーナリスト 経歴はこちら>>

女子ソフト・西山麗選手の恩返し(1/4)

 今国会で果たして法案が成立するのだろうか。あるいは通ったにしても、どの案が採択されるのか。会期延長が織り込み済みとはいえ、閉会の期日が迫った昨今、「臓器移植法案」がどう決着するのか、気が気でない。

 臓器提供の場合に限って「脳死を人の死」とする臓器移植法が成立したのが1997年。そのときの付則で施行3年後の見直しを規定されたものの、それ以降の議論は活発とはいえず、12年後の今になって再び改正法案が提出されたのは、WHO(世界保健機関)が渡航移植を規制する方針を5月の総会で固めたためだ。

○気になる臓器移植法案の動き

 現行では15歳未満の子供たちが日本で心臓移植が出来る道はない。そのため、やむなく臓器移植の道を海外に求めていたが、WHOが渡航移植を規制すれば、その可能性も閉ざされる。子供の臓器移植の道を広げようと、やっと今国会で議論されることになった。

 臓器移植について考えれば、「脳死の判定」など否が応でも自分の死生観を突きつけられる。4月下旬、朝日新聞は3面総合をまるまる割き、「臓器移植法」の改正議論を解説した。読売は独自で国会議員166人にアンケート調査し、年齢制限撤廃を4割が支持していると伝えた。また、日経も社説で「他国に頼る移植医療から抜け出せ」という論を展開した。

 しかし、どれも4月下旬から5月上旬までの記事。これまでに提出されたA案、B案、C案に加え、5月15日に新たにD案が提出されたというニュースは各紙に載ったものの、現在どのように議論が進められ、どの案が優位になっているのかという最も気になる情報が伝わってこないのだ。

  →次ページに続く(32年間も見放されて…)

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