2010年01月21日
| 吉井 妙子 | スポーツジャーナリスト | 経歴はこちら>> |
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バンクーバー五輪までカウントダウンが始まった。2月12日の開幕まで残すところ3週間あまり。各競技の出場選手も決定し、18日には日本選手団の結団式と壮行会が行われた。
翌日の読売、朝日新聞は、浅田真央と“スーパー中学生”の高木美帆のツーショットを1面に掲載。なるほどそう来たか、と思った。確かに浅田は国民的ヒロインだし、高木はスピードスケートの新星。今回の五輪で最も注目を集める二人に違いない。
でも、もう一人、忘れてほしくない選手がいる。5度目の五輪出場を果たした岡崎朋美だ。
昨年末から年頭にかけ、各競技の最終選考大会を回ったが、寒さで縮こまっている私を最も熱くさせてくれたのが、スピードスケートの岡崎朋美の滑りだった。大会前は不調と言われながら、筋肉の鎧(よろい)で覆われた身体で五輪の切符を力ずくでもぎ取った。冬季五輪5大会連続出場は、日本女子では史上最多。38歳の笑顔は、眩しいほど輝いていた。
○「限界説」何度も跳ね返して
5大会連続と文字で書いてしまえば簡単だが、20年近くも日本トップの座を守り続けていたということである。この事実は、日本のスポーツ界にはとてつもなく重い。
三十路を過ぎたあたりから、オリンピックが終わると「岡崎、引退か」という推測が取り沙汰された。そんな風聞が耳に届くたび、岡崎は語気を強めて反論した。
「年齢という表層的な判断で、周りが勝手に限界説を唱えるんです。自分の精神の弱さを、他人が決めた『限界説』にすり替えて引退していった選手も多いと思う。これからが面白いのに、本当にもったいない」
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