2009年12月16日
| 歌田 明弘 | コラムニスト | 経歴はこちら>> |
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新聞3紙でつくるサイトなのに無謀なタイトルの原稿を書き始めてしまった気もするが、何の前提もなしに「フリーにしたら」と言っているわけではない。それなりの環境をととのえることができれば、活気のある「ジャーナリズムの未来」が開けるのではないかと思う。
新聞関係者に会うと、「新聞の危機」についての認識が人によってずいぶん違うことに驚かされる。
アメリカなどで新聞が陥っている経営危機はさまざまなメディアが報じているが、「海の向こうの話で日本は別」と思っている人も多い。たしかに戸別配達によって新聞を購読し読む習慣が浸透している日本は、アメリカなどに比べれば「新聞紙離れ」は進んでいないだろう。
しかしこの変化の根っこには、ニュースをネット経由で読む人が増えてきたという日本でもアメリカでも共通の現象がある。
「『新聞紙離れ』はあるかもしれないが、ネットでもニュースは求められているので『ニュース離れ』はしていない」というのはそのとおりだ。けれども問題は、ウェブ上のニュースには、新聞紙のビジネスモデルにとってかわるビジネスモデルが見つかっていないということだ。つまり、読者が新聞紙からネットへとニュース媒体を移してしまうと、新聞社はとても困ったことになる。
○「有料課金」めぐる米紙の模索
アメリカの新聞社はまさにそうした事態に直面し、死にものぐるいの模索をやっている。
そうした模索のひとつが有料課金だ。朝日新聞は11月3日の朝刊で、「ジャーナリズム・オンライン」について創設者のインタヴューを含めてかなり長い記事を載せていたが、この組織が有料課金の実験的な試みを始めようとしている。
いろいろな課金方法を試してみようと思っているようだが、異なる新聞や雑誌の発行元が同一の課金システムを使って自分のサイトで有料閲覧を始められるようにしているらしい点がもっとも興味深い。ウェブ上で購入する際にいちいちクレジットカードを登録しなければならないのは厄介だが、こうした仕組みが広まれば、発行元にとっても読者にとっても、有料閲覧の敷居が低くなることが予想される。
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