2010年03月04日
| 西島 雄造 | ジャーナリスト、元読売新聞芸能部長 | 経歴はこちら>> |
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第82回アカデミー賞は、日本時間で3月8日に発表と表彰式が行われる。各部門の中でも主要賞とされる作品、監督賞など9部門にノミネートされた『アバター』と『ハート・ロッカー』が、話題の中心にある。
映像を立体的に見せる3D作品『アバター』には、これまでにない魅力があふれている。第70回アカデミー賞で11部門を独占した『タイタニック』のジェームズ・キャメロン監督が、「14年前に夢に見た映像の世界」を、21世紀の映像技術で実現したと自負する。
ギリシャ神話に登場するパンドラになぞらえた神秘の星。そこに棲むのが先住民ナヴィ。そしてアバターは<人間とナヴィのDNAの結合体>との設定である。俳優の動きや表情をCG=コンピュータ・グラフィックス化した“パフォーマンス・キャプチャー”を、190台のカメラに収め、光と色彩で躍動する映像の新たな形を提示している。
○アバターが興行記録塗り替え
昨年12月23日の日本公開以来、興行成績1位を守り続け、すでに興行収入100億円を突破。『タイタニック』が樹立して破られたことのない262億円を上回るとも期待されている。世界的にも18億3500万ドルと、過去の記録を塗り替え続けている。
昨年まで、作品賞のノミネート数は5作だった。ことしは倍の10作に増やされた。1928年にアカデミー賞が発足した時は5作。その後8作から12作と定まらなかったが、1944年の第17回から、5作に落ち着いていた。
作品賞にノミネートされれば、関心も高まるから、興行的配慮に違いない。アメリカ映画の振興、興行界への貢献という観点からなら、賞レースでの『アバター』は、群を抜いて有利と思われる。
それと比べたら、イラクの町に仕掛けられた爆弾を処理する兵士を描いた『ハート・ロッカー』は、対照的に地味な作品といえる。それでもなお『アバター』と主要賞を競う底力と話題を秘めている。
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